「データを開放せよ」~オライリー氏が説くOpenSocialの問題点とは?

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set-free.pngOpenSocialは十分オープンなのか? グーグルが発表したSNSアプリの新プラットフォームOpenSocialの問題点は徹底が中途半端なところだと、ティム・オライリーは指摘する。どこか一つのサイトに閉じ込められたアプリは開放できるが、情報までは出ない。…つまりアプリ複数からデータを取り出してミックス&マッチして新ソーシャルアプリは作れない、というのだ。この方向性は間違っている、とオライリーは主張する。:

データだよ、阿呆め。
われわれは何もあちこちのソーシャルネットワークに同じひとつのアプリが欲しいのではない。あちこちのソーシャルネットワークから入るデータが使えるアプリが欲しいのだ

これは重要なポイントだ。情報のポータビリティが完全でないと、マッシュアップは適正に行えない。プログラマーは独自の新ソーシャルマッシュアップを作るためにも、ソーシャルネットワークを動かす基になるデータへのアクセスがある方を好むだろう。 そんな新ソーシャルアプリなら消費者も選択肢が増えプラスになるし、市場全体の拡大にもつながる。

でも残念ながらこのビジネスモデルでは、まだこうしたデータのミックスを実現する環境整備まで進んでいないようだ。ソーシャルマッシュアップから広告収入が得られるようになった場合、ホスト側サイト、アプリ開発者、他のアプリ、マッシュアップにデータを吸い上げるソーシャルネットワーク…この間でどう収入を分配するのか? さすがのオライリー氏にも、この問いに対する答えは見つからないようだ。

OpenSocialの規定では、ルールを決めるのはホストサイト。 アプリにレイヤーの積み重ねが増えれば増えるほど、経済は複雑になっていく。Facebookのアプローチを踏襲しデータがどこにでも移動できるようにでもしない限り、自分がコントロールするページでしか収益は出せないことになる。

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(翻訳:satomi)