スプログ攻撃~ここの記事はリンク抜きで152回転載されている

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ここTechCrunchでは、記事にリンクをいただき話題として取り上げてもらった時ほど、うれしいことはない。ほかのブログのみなさん同様、ここでも記事を抜粋する際には参考ソースにリンクを張って善良な市民であるよう、心がけている。ところが最近、無差別にブログの記事全文を拝借してあたかも独自記事のように転載するスパムブログ…俗に言うスプログが少数ながら拡大しつつあるようだ。

実例としてTechCrunchの全フィードを丸ごと再掲するスプログのスクリーンショットをひとつ貼っておこう。ここはネタ元TechCrunchへのリンクはおろか、ソース名すら明記していない。:

tc-splog-2.png

念のため言うけど、どっかよそのブログから全フィード持ってきて独自コンテンツとして再発行する行為は全然OK…ではない。グーグル広告で埋まってることを除けば、スプログはTechCrunchとまったく見分けがつかないではないか。

被害はうちだけではない。毎日新鮮なコンテンツを生み出すブログはどこも、たやすく標的になる。アドセンスで収益を、検索エンジンでトラフィックを与えることでグーグルが、スプログでも経済的に成り立つ土壌を作ってしまっている。グーグルは(他の検索エンジンも)こうした行為に報酬を与えることは止めにしなくては。

スプログの問題がひどいのは分かっていたが、実際どこまでひどいのか、その実態はうちも今週Attributorの記事をまとめるまで分からなかった。Attributorは自分の書いたものを誰が転載しているかウェブ中トラックできる新会社だ。調べてみて初めてTechCrunchの某記事が572回も転載されていた実態が分かった(全部悪質なわけではないけどね)。

Attributorはテキストを塊で捉え、それにマッチするものを片っ端から探し出してくれる。そこで転載の内訳を出してくれるよう頼んでみた。

まずAttributorでは5%未満しかマッチしないものは弾いてしまうので、残るのは467点となる。うち315点(3分の2)はオリジナル記事にリンクを飛ばしてくれていた。 これは良いニュースで、ブロガーの大多数は善良な市民と分かる。ところが問題は残り152点の方(3分の1)の方でネタ元リンクはどこを見回してもない。さらに152点のうち115点(転載サイト全体の25%)には広告がジャンジャン出ており、僕らの仕事で丸儲けしているようなのだ。こちらにはリンクひとつお礼を返すでもなく。

以下にあるのはオリジナル記事のスクリーンショット、Huluプライベート・ベータ開始の記事だ。:

hulu-tc.png

で、こちらがスプログ(そっくりでしょ?):

hulu-splog2.png

もういっちょ。:

hulu-splog-1a.png

(↑ セクシー女優ジェシカ・アルバの広告がドーンと入った。「第一印象は良好」という見出しのニュアンスが変わってしまっているではないか。)

もう分かったと思うが、まったく奇妙な話なのだ。1本の記事でこうなら、もっと問題は大きそうだ。これ読んでるブロガーのみなさんで今日スプログされた人は?  たぶんされているかもしれないよ。

[原文へ]

(翻訳:satomi)