gOSを載せたgPC売り切れ―Google用低価格PC、人気を集める
11月1日にWalmartから200ドルで売り出されたgPCはGoogleの利用に的を絞ったgOSを搭載した新しいスタイルの低価格パソコンだが、発売後2週間もたたないうちに売り切れた*。
スペックとしては必要最小限のPCだが、Walmartのユーザー・レビュー(こちら)で多数の5つ星を獲得している。
gOSは、11月4日のわれわれの記事でも指摘したとおり、来るべき変化の先触れかもしれない。デスクトップでの利用を前提としたWinodowsのような汎用OSに対して、gOSはUbuntuベースのLinux OSで、Firefoxをエンジンとしてdockスタイルで各種のGoogleアプリにアクセスすることを機能の中心としている。
Walmartのページでは、少なくとも一人のユーザーがこのPCでWindows XPとVistaを動かすことができると指摘している。たった512MBのマシンでVistaを動かしてどういう意味があるのか分からないが、このスペックならXPは動くだろう。しかしこんな低価格マシンを買ってハードディスクをフォーマットしてWindowsを入れなおすようなユーザー(特にWalmartでパソコンを買うようなユーザーで)がたくさんいるとは思われれない。このパソコンが売れたのはやはり200ドルという価格が衝動買いのスイートスポットにはまったということだろう。だいたいコンピュータゲームが100ドル、Microsoftの製品(Officeその他)ときてははるかに高いのだから、それに比べれば200ドルというのは安いわけだ。gPCの売れ行きを見て、このタイプのパソコン市場に参入を試みるスタートアップは今後さらに出てくるだろう。何年も前からLinuxがデスクトップパソコンのメインストリームに加わると予言されていたが、ひょっとして、こういう形で実現していくことになるのかもしれない。
*Walmartの倉庫にはすでに在庫がないが、まだ店頭に残っている店舗があるかもしれない。
(via Slashdot)
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(翻訳:Namekawa, U)