悲しくなってしまうようなInbox 2.0

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Saul Hansellは「Yahoo、Googleともにソーシャルネットワーキング戦略の中心にメールサービスを据えて今後利用するように計画している」とNew York Timesに書いている

もちろん、ソーシャルネットワークというのは、FacebookとMySpaceを意味する。すでに活気にあふれるソーシャルネットワーキングサイトで、(ユーザーが)日常的にメールの受信箱を(チェックするという方法で)利用するなんてことはないだろう。いや、そうではなくてウィジェットやプロフィールページを利用して、友だちを新たに加えたり、プロフィールページにリンクしたりするということに(ソーシャルネットワーキングとしての)意味があるのだ。

Googleのストラテジーは、少しばかりはより良く熟考されたもののようだ。OpenSocialを運営するJoe Krausは「Gmailをすでに利用している人々の間のつながりをオープンなものにしたい、そして、Open Socialアプリでこれらのデータを利用できるようにしたい」と述べているようだ。

しかし、YahooのBrad Garlinghouseは、Yahooメールと世界各国で2.54億を数えるユーザーとで、またもう一つソーシャルネットワークを作ることについて話している(ちなみに、Gmailユーザーは8400万人)。同プロジェクトは、内部では「Inbox 2.0」と呼ばれており、いくつかの機能性を持つと彼は話している。:

  • ユーザーにとって重要度の高い人物からのメールを優先的に表示
  • ユーザーと友だち用のプロフィールページ
  • 友だちに関する情報を含むニュースフィード

タイトルでも述べたように、悲しくなってしまった。なぜなら、殆ど毎月、ハイレベルでの戦略見通しも無く、新たなソーシャルネットワーキングサービスをYahooがリリースし続けているのは馬鹿げたことだからだ。

(Yahooでは)数ヶ月前にMashが登場し、その後Yahoo 360がひっそりと幕を閉じた。今月はじめには、カレッジ/卒業生を軸とするソーシャルネットワークKickstartがスタートした。

そして今回のInbox 2.0だ。しかしMashやその他のYahooサービスとのインテグレーションなどには何も説明されていない。それに、最近のZimbra買収がInbox 2.0とどのように関係するについても説明は無い。

私はこの種のサービスを追うことを生活の糧にしているが、ストラテジーをきちんと整理できない。それどころか、果たしてストラテジーそのものが存在するのかどうかも理解できない。もし、Inbox 2.0がYahooの今後にとって大きな役割を担うものなら、ニュースフィードやプロフィールページなどについての情報を小出しにするのではなく、それ以上のことがらについて明らかにしてほしい。OpenSocialがGoogleにとってどのような意味合いを持つのか明確だと思えるように、Inbox 2.0がYahoo全体をどのように変えるものなのかを教えてもらいたい。そして、もしInbox 2.0が単なる実験に過ぎないのなら、Yahoo最大の資産の一つであるメールサービスをいじっている理由を説明してもらいたいものだ。

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(翻訳:Nobuko Fujieda)