HD無しの「ハイクオリティ」。HD時代におけるマーケティング戦略としてフェアだろうか?

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「YouTubeがHD動画の提供を検討しているのではないか」という私のエントリに関して、プライベートでここ数時間面白い議論が続いている。論点はYouTubeのSteve Chenが「ハイ・クオリティ」と述べたのは、果たして正確には何を意味するのか、という点につきる。

NeeTeeVeeのLiz Gannesは、「ハイ・クオリティというのはHDを意味するものではなく、引用された発言の流れから見てYouTubeが現在提供している動画の品質よりも優れたものを今後提供していくことを指す」と主張している。またGannesは480p(デジタルテレビ放送の映像信号形式の一つ)以下のものは「ハイクオリティ」と言えるが、HDではないと述べている。しかし、「HD時代のハイクオリティとは、周波数帯の選択肢の中でトップを占めるような、本当にハイクオリティなものではないだろうか。HDではないサービスを『ハイクオリティ』とマーケティングした場合、消費者がごく自然にハイクオリティとHDを結びつけて考えるであろうことから、これは誤解を招くものではないか」と私は思わざるを得ない。

YouTubeの「ハイクオリティ」動画のフォーマットが正確には何なのかまだ分からない。しかし、増加しつつある競合サービスがHD動画を提供していることから、YouTubeがHDを今後オプションとして考えないというのは奇妙だろう。バンド幅は依然としてアクセス上での制限課題だが、全てのコンテンツがHDという方向性に向かうことを今後目指さないと論じる者はいない。YouTubeは市場で他サービスに大差をあけてリードしている。しかし、動画市場が(HDを含めて)展開していく中で、(HDを提供しないなど)じっと立ち止まっていることは、このリードを維持する上での長期的な戦略として良いものとは言えない。

アップデート:Lizがこの件に関してのエントリをここに書いている。

アップデート2:480は一般的に「標準解像度」と呼ばれ、周波数帯の中でトップレベルの品質とは思わないようになっていると指摘している。おそらく、標準解像度についての定義も解決を求められる課題ではないだろうか。

CrunchBase:YouTube

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(翻訳:Nobuko Fujieda)