ジェフ・ベゾスがKindle発表! アマゾン発表会ライブ報告

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HD無しの「ハイクオリティ」。HD時代におけるマーケティング戦略としてフェアだろうか?

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アマゾンがNYの報道関係者・ブロガーを一堂に集めてユニオンスクエアのW Hotelでジェフ・ベゾスのeブックリーダー「Kindle」発表会を行った。

先ほどのエントリで取りこぼした内容があれば拾っていこう。 CrunchGearのPeter Haも僕のすぐ隣で写真撮りながらブログ書いてる(死ぬだろうな)。 では早速始めよう(上からです)。:

9:41 AM: Jeff Bezosが壇上に上がった。タブレットを見せて、パピルスみたいなものを取り出した…古写本、グーテンベルグの写真も出てきた(「本の大量生産を発明した人です」とジェフ。なるほど)。この人物が手がけた中で最も有名なのが180冊複製を作った『グーテンベルグの聖書』(解説)だ。

ベゾス: 「これが500年前のテクノロジーです。これもテクノロジーなんですけど、われわれはそのことを忘れてしまっている。読者としてそう意識することはあまりないのです。本は一度に16ページ分コピーを取ったり、32ページ分コピーを取って、その集大成をシグネチャー(作品)と称し、折り曲げて、角を丸くします。印刷機はグーテンベルグの時代から格段に洗練されてきましたが、グーテンベルグなら今の本を見てもまだ本と分かるはずです」

「なぜ本はアナログ最後の砦なんでしょう。本はデジタル化を頑なに拒んできました。高度に進化し、本という器に最適なかたちになったため置き換えが困難なのです。本の一番大事な機能は「姿を消す」ことです。つまりわれわれは読書する時にはみんな状況の流れが飲み込めているので、糊、紙、縫合などそんなことは何一つ考えなくて良いわけですね。残されたものは作家の世界だけ。そこに真っ直ぐ飛んでいける」

9:47 AM: 「私は読書好きで、子どもの頃は親が躾に苦労しました。罰で部屋に閉じ込めても部屋にいるだけで大変満足な子どもだったのです」

「問題は、本のように高度に進化しタスクに最適なものを今さら改善できるのか? どう改善するのか? でしょう。 それは姿を消せる何かでなくてはならない。読者と文章との間の妨げになってはならない。それとあと一つ、本と同じことをしても本は絶対超えられない、これはもう分かってるわけです。テクノロジーを活用し、本がこれまでできなかったことをやらなくてはならない」

「アマゾンを始めた当初、こう聞かれたことがあります。バーチャルでどうサイン会をやるんだね? それに対する答えは未だに分かりません。小売の書店をそっくりそのまま再現することは不可能ですから。でもその言葉にはインスパイアされましたね。われわれは小売でできないことをやるんです。お客様の商品レビューを見せたり、これを買ったお客様はこちらも買っていると教えてあげたり、そんな物理的な書店ではできないことをやっていく」

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9:51: Kindle登場。重さ10.3オンス(292g)、ペーパーバックより軽量かつ薄型。開発に3年かけた。

「われわれはまず、人がどう本を持つか研究しました。本を読む時はみなさん姿勢を変えたり、本の持ち方を変えます。例えばそんな風にして疲れないようにしながら作家の世界に少しでも長く浸っていられるようにしているのです」

9:53:「本のコンテンツはどう入手するのか? 従来ならパソコン経由で、と答えるところでしょうけど、それはあまり良い回答には思えませんでした。そこでわれわれはパソコンも不要なら、ソフトウェアもインストールも不要、そんなスタイルを選ぶことに決めたんです」

(残りは「続きを読む」クリックでどうぞ)

「当社ではパソコンで本を買うのではなく、端末で本が買えるようにしました。コンテンツはシームレスに端末に取り込むことができます。普通はこれ、Wi-Fi接続でやるところでしょうけど、Wi-Fiはホットスポットを探さなくてはなりません。それは嫌なので、われわれはEVDOネットワークを使うことにしました。 EVDOと言うと、またまたいろんな問題が頭に浮かんでくると思います。データプラン契約と月額利用料払わなくてはならないことはみなさんご案内の通りですからね。うちもそれは嫌なので、Amazon WhisperNetというネットワークを構築してしまいました。

これは米SprintのEVDOネットワーク上に構築しました。でも大丈夫、みなさんは面倒に煩わされなくてよいよう遠ざけています。データプランも不要、数年間の契約義務も不要、月々の請求書もナシ。そういった面倒は全てわれわれが背後で対応するので、みなさんはただ読書するだけでいいのです」 [EVDO対応のMVNOのように聞こえるがアマゾンは運賃も払っていくようだ。アマゾンが負担するコストは一体いくらになるんだろう?]

「端末で直接購入できる書籍は9万冊。みなさんの読みたい本ばかりです。ニューヨークタイムズのベストセラー112作品のうち101作品カバーしました。しかも…なんだと思います? プライスは全部一律$9.99です。さらに…なんだと思います? ワイヤレス配信はどれも1分かからないのです。

この端末は新聞配達もしてくれます。:ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、サンノゼマーキュリーニュース。 雑誌もブログも。これはRSSフィードではなく、記事全文が端末に配信されるのです。:Boing Boing、The Onion、Huffington Post。 記事は1日中ずっと更新されます」[氏は見出しと紹介文だけでないことを強調しているが、全文フィード配信のブログもあることを忘れてるんじゃ? ネットで無料で読めるブログを、わざわざ有料購読する人なんて本当にいるんだろうか?]

「Kindleは1台1台にカスタマイズされたメールアドレスがついてきますので、パーソナル文書は添付メールで送ると、そのまま端末に取り込めます。これはdocs、Jpegsのファイルに対応していますね。家庭用辞書も端末ごとに入っています(印刷版で重量10ポンドの『Oxford American Dictionary』など)。

本だと百科事典を一式掲載することは不可能です。みなさんご存知の通り今や最も優れた百科事典はWikipediaです。あれ全部を印刷したら4マイル(6.4km)分の棚が必要でしょう。でもこのワイヤレス端末なら直接Wikipediaにアクセスも可能です」

「この端末で何が得られるか? 世界で最も進化したEVDOラジオ、最も進化したリーディング表示技術。それが今、399ドルで発売」

10:04: 動画

10:15 AM: ベゾスがデモをやっている。自分の雑誌とブログを見せている(あれ? なんでTechCrunchがあんなところに出てるわけ?)。 フォントサイズも変えられる。 ボトム右手に小さなスクロールホイールがあって、この「セレクト・ホイール(select wheel)」なるものクリックするとアンダーライン、ハイライトができて、その言葉を辞書検索できる。ラインを選択すると下線を引いた言葉ひとつひとつの定義が出てくるね。

ストアを見せている。全部モノクロだ。書籍、雑誌、新聞、ブログが閲覧できる。「Kindle Daily Post(日刊Kindle新聞)」、「読者のみなさんへのレコメンデーション」というのもある。ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ワシントンポストの国内ベストセラーリストを見せている。[アマゾンのランキングは?]  アマゾンの書評レビューなど、Amazonストア掲載の詳細情報は全て閲覧可能。購読ボタンをクリック。[あれ? ベゾスがダウンロードしてる最中に僕のEVDO接続が切れてしまった。偶然か?]

「書籍のサーバーサイドはAmazon.comにアーカイブ保存していますから、万が一紛失してももう一度無料でダウンロードできます」

「Kindleで一番大事なのは端末が本当に姿を消してしまうことですね。ですから、みなさんは作家の世界にすんなり入っていけるのです」

[原文へ]

(翻訳:satomi)