Viddlerのタグ方式による新型広告システム

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先週の木曜日、Viddlerが広告システムをローンチした。これは、企業や個人のビデオの中のタグの付いた部分に広告テロップを重ねて表示するというもの。システムはGoogle Adwordsに実によく似ているが、広告が表示されるのは検索結果ではなくビデオの中、広告主が指定するのは検索語ではなくタグだ。

Viddlerの埋め込み型プレーヤーはコンテンツ作者や視聴者がビデオ内にコメントやタグを付けられることで、独自性を発揮してきた。1分39秒の時点が面白いと思ったら、「(笑)」と入力すれば、後で再生した時テロップでそう表示される。同じく、ビデオの再生中、誰かが自転車に乗っている場面に「自転車」というタグを付けることができる。特定の場面ではなく、他のビデオサービスと同じようにビデオ全体に対してタグを付けることもできる。

CEO Robert Sandieは、こうしたメタデータ機能は収益化を意識して開発したわけではないと言っているが、Viddlerが今回提供するのは、広告主が広告キャンペーンで、グローバルタグと時間付タグの両方を利用するための手段だ(前者がビデオ全体に付けたタグ、後者は特定の場面に付けたタグのこと)。Google Adwordsに似た競売プロセスを通じて誰でもこのシステムで広告を流すことができる。ViddlerはAmazonともパートナーを組んでいるほか、Buy.comやShopping.comなどのオンラインリテーラーの販売商品の広告を掲載するべく交渉中だ。

競売プロセスでは、広告を流すためのキーワードを決める。さらに、最大いくらまでCPC(cost per click[クリック単価])を払うつもりがあるかを決める。同じキーワードに対して、他の誰よりも高く払うつもりがあれば、事実上そのキーワードを専有したことになりViddlerホストにあるそのタグの付いたあらゆるビデオで、、その人の広告がテロップになって流される。これは、指定した最大価格を超える値を誰かが付けるまで続く。そうなったときにはViddlerからメールが来るので、さらに値を上げてもいい。Amazonに関しては、競売者がまだ買っていないタグについて自動的に広告が流れる仕組みだ。

グローバルタグ、と呼んでいるものについて。時間付タグに付けた広告は、当然そのタグに対応する場面を再生したときに流れるが、グローバルタグに付けた広告は、ビデオの1/4が過ぎた時点に流される。またグローバルタグはタイムライン上で緑色のドットで表され、時間付タグは黒いドットで表される(一般のコメントは白)。

Viddlerはコンテンツ作者との収益配分を50/50としたほか、サービスに関してもかなり柔軟なものにした。作者は広告システムから完全にオプトアウトするか、いくつかの配信レベルを選ぶことができる。例えば、競売者の広告だけを流したり、作者である自分が付けた時間タグの広告だけを流すといったことも可能。Amazonの広告もOKにしたり、自分で付けたタグのほかに視聴者が付けたタグにも広告を流すことを許可してもよい。競売者の広告では、視聴者が広告テロップを(見ただけではなく)クリックした時だけ報酬が支払われ、Amazonの広告は実際に視聴者が商品を買った時だけ支払われる。

現在Viddlerでビデオを公開している人で広告を設定したい人は、まず「Revenue」セクションに行って「Enable Revenue Share[収益分配を有効にする]」をクリックする。次に、支払いを受け取るためのPayPalアカウントのメールアドレスかAmazonアフィリエートIDを入力する。同じRevenueセクションで、自分のビデオのタグを管理することもできて、各タグの表示回数とクリック数を追跡することができる。自分のビデオ全体に対する広告設定もできる(ビデオごとに設定は今のことろ不可)。キーワードの競売に参加したい広告主はこちらから。

Viddlerの新広告システムは、GoogleのAdsense for Videoと比較すべきものだが、こちらはYouTubeや他のビデオ共有サイトでもまだ完全デビューを果していない。YouTubeの広告ページにあるように、Googleでは、テロップがクリックされるとFlashのアニメーションが送られてビデオCMが流れるようにする計画だ。

下に貼ったのは、iJustineによるViddlerの新サービスのデモビデオ。

[原文へ]

(翻訳: Nob Takahashi)