「Live Documents」、Microsoftに挑戦―ただのホラ話か注目

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実際にソフトウェアを公開するという手間をかけずに新製品を「リリース」するというずるい手を使っているにもかかわらず、ある製品が評判になっている。 プレス発表の記事で、(まだ発表されていない)新製品が$20B(200億ドル)のマイクロソフトの売り上げにダメージを与えるかもしれないと豪語するに及んで騒ぎはますます大きくなった。

そういうわけでHotmailの共同ファウンダーSabeer Bhatiaは(いつローンチされるのか分からないが)MS OfficeのオンラインのライバルでMicrosoftに戦いを挑むと大げさな宣言をしている。1997年にMicrosoftがHotmailを$400M(4億ドル)で買収してBhatiaが大金持ちになったという背景がますますドラマに色を添えている。

この未発表の製品はLive DocumentsというFlashベースのオンライン・ソフトウェアのシリーズで、Word、Excel、Powerpointのライバルになる。 同社ではデスクトップのOfficeソフトと連携してユーザーがオンライン文書を保管したり共同作業したりするためのプラグインも開発中だとしている。

話がGoogle DocsZohoに似ているような気がする? 実際に似ているといっていいだろう。Live Documentsがこれら既存のサービスと差別化を図っているのは、Flashベース(Google Docs、ZohoはAjaxアプリ)だという他に、Office 2007に匹敵する豊富な機能とオフライン作業用プラグインを提供するとしている点だ。

Javascriptに比べてFlashがインタフェースづくりに関してより良い(悪い)アプローチなのかどうかは分からないが、どちらにしたところで競争上、大差ないはず。われわれも紹介しているとおり、ZohoはデスクトップOffice用の独自のプラグインを提供している。ZohoはさらにGoogle Gearsを通じてZohoシリーズのオフライン版の提供も始めた。Googleも間もなく追いついてくるはずだ。

CTOのSumanth Raghavendraは「Live DocumentsはMicrosoftの独自フォーマットによる囲い込みを打ち破るもの」と述べているが、実際のところ、これまでのLiveDocumentsの発表を聞いたかぎりでは、新しいユーザーベースを獲得するために必要な革新的な機能は何一つ見えてこない。Dan Farberが書いているとおり、そもそも製品自体の発表はおろかスクリーンショットさえ公開されていない。

それ以外にもさらに警戒を要する要因がある。Zohoの Sridhar Svembuが指摘するとおり、 BhatiaはLive Documentsの収入予測でMicrosoftから奪ったシェアがそのまま収入になるという非常に大きな間違いをしている。Bhatiaは「もしLive DocumentsがMicrosoft Officeの1%の収入をもたらすとしたら、年間$200M(2億ドル)になる。向う2、3年の間にLive Documentsのシェアが10%になれば、われわれの収入は年間20億ドルだ」 としている。SvembuはGuy Kawasaki他がこのような分析に警告を発していると指摘している。

今のところLive Documentは単なる大法螺、ハッタリにすぎない。これはBhatiaが1996年にHotmailを共同で創立したときなら通じた手法かもしれないが、現在このマーケットでは、製品をローンチした後すぐに激烈な競争に直面することになる。傲慢だけで勝ち残れる世界ではない。Bhatiaは柳の下2匹目のドジョウを捕れるのか、それとも結局一発屋に過ぎなかったのか、見ものだ。今までのところ私はあまり期待していない。

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(翻訳:Namekawa, U)