OpenSocialはまだ「企業にオープンではない」

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opensocial-logo.pngグーグルがソーシャルアプリ開発プラットフォームOpenSocialを発表してまだ1ヶ月かそこらしか経っていないのに、もう開発者たちの間からは生煮えな全体状況に不満の声があがっている。Russ WhitmanはMediaPopsというTechCrunch 40で立ち上がった新会社のファウンダーだが、その彼から編集部にこんなメールが届いた。:

最初はとても興奮したけど、実は本当に限られたリリースであることを思い知ったよ。 うちの開発チームはGoogleのフォーラムでこの問題を取り上げて意見交換しながら、当社のサービスをどうしたらOpenSocialで構築できるのか、その方法を割り出そうとがんばってきた。その経験から言わせてもらうと、OpenSocialはまだベータにも達していないプラットフォームなのだ よ。“一度書いたら広く配信できる”というコンセプトも正確でないし、中核機能のコンポーネントも欠如している。

グーグルは年明け早々にも1.0をローンチしたいと開発者に語ってるわけだし、やはり今の時点ではベータ前の段階であることは明らかだ。Facebookの成長モデルのように、自分の会社でもOpen Socialをレバレッジしてユーザーベースを拡大したいと考えている企業は少なくとも2月まで待つべき。仮にそこで準備万端整っていたら、それから着手しても遅くない。僕個人は最終的にはOpen Socialが空騒ぎのハイプ以上のものになって、Facebookと互角に渡り合っていけたらいいと願っているんだけども。

大本の問題はOpen Socialの中核バリュー、つまりグーグルとコンテナ(ホスト)、デベロッパーの間のあの独特な提携関係にあると思うね。全部おなじ一つの土俵に上げるのは並大抵の仕事ではない。チャンスはハッキリ目の前に見えているのに、そこに至る道のりが容易ならざることもまた確かなわけだ。このビジョンには相変わらず興奮しているわれわれだけども、同盟の現状には失望している。発表を急ぎすぎたことは明らかだ。そしてOpen Socialが企業にオープンでないこともね。(あ~あ)

この評価は、Whitman一人のものではない。グーグルがまだOpenSocialに向け準備している最中から、コードネーム「Maka-Maka」の段階からもうデベロッパーたちからは、グーグルは“もっと時間が必要”だしローンチは“厳しいチャレンジだ”という意見は耳に届いていた。先日Google Groupsでもこちらのデベロッパー専用スレでOpenSocialの「一度書いたら、どこでも走る(write once, run anywhere)」という部分についての問題が議論されたし、金曜にはグーグル社員がGoogle Groupsに“What’s up with OpenSocial?”というタイトルで長いto-doリストを公開、OpenSocialを意味あるかたちで運用できるまでには片付けなければならない問題がまだ山積みであることを無言で示唆した。

to-doリストの投稿はデベロッパーたちの懸念に対応するものだが、出てきた洗濯物リストを眺めているとグーグルのOpenSocialが真剣に取り組んでもらえるまでには長い道のりがあることが分かる。リストに挙がっただけでもセキュリティ、ナビ、プライバシー、基本的なUI機能、全アプリ共通のプロフィの標準化、完成度を高めた1.0ローンチのタイミング、バージョン設定、API仕様、アプリ専用ディレクトリの欠如などの問題がある。「コンテナ(OpenSocialアプリをホストするサイトを指すグーグル用語)がサポートする機能は何か」、プロフィールとカンバスページの間でデータパスの標準をどうするかといった、そんな基礎的な事柄もグーグルはまだ決めていない。それどころかOpenSocialアプリ専用の名前とURLをどうリザーブするかさえ決まっていないのだ。

FacebookのBeaconプロジェクトと、Beaconが有無を言わさずオンラインでメンバーの情報を送るやり方をめぐっては非難轟々だが、グーグルも同じ轍は踏まぬよう念には念を入れなくては。これもリストに加えておくべきだろう。

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(翻訳:satomi)