Shareapicは投稿者に広告収入を分配する

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shareapic.jpg写真やファイルのオンライン・ホスティングは今やビジネスモデルとして確立した分野になっている。ストレージの費用が急速に低下し、SNSが大ブームになって以来、写真のホスティングはホットな専門分野だ。ここでは参入者にはこと欠かない。頂点にはMySpaceに$250M(2億5千万ドル)で買収されたPhotobucketが君臨する。ビジネスモデルの主流は無料ファイル・ホスティング・サービスだ。文字通りホスティングの料金は無料で、運営者はサイトに掲載された広告によって収入を得る。Shareapicはこれを変えようとしている。

Shareapicのモデルはシンプルだ。通常の無料写真共有サイトと同様の基本的サービスを提供する。ユーザーは写真をアップロードし、エンベッドコードを利用して他のサイトに写真を表示することができる。しかしShareapicはアップロードした写真のホスティングによって得られる収益をユーザーにも還元すべきだと考えている。Shareapicの登録ユーザーは全員がShareapicの広告収入の分配の対象となる。ただし、分配の算定の基礎となるのはそれぞれの写真に付随して表示された広告収入ではなく(ユーザーは自分で取得したAdsenseコードを貼り付けてGoogleから広告収入を得ることはできるが)、Sharepicは写真の閲覧回数に応じて広告収入を分配するとしている。その例は次のとおり。

ある月に、Shareapicがメンバーに還元すべき金額が、たとえば$1,000と算定されたとする。 われわれはまず、その月の画像の閲覧回数のトータルを計算する。この2つの数字から、ユーザーに支払うべき単価が計算される。総画像ビューが50万、支払い総額が$1000ドルだとすると、画像ビュー1回の単価は$0.002となる(1000÷500000)。あるいはビュー1000回について$2だ。ユーザーがMySpaceやeBayなどのソーシャル・サイトにたくさんの写真を投稿していれば、簡単に大金を稼げることがわかるだろう。

あるいはShareapicが収入の分配の率を公表していないのが不透明な印象を与えるかもしれない。しかし不透明であれ、他のサイトがユーザーに支払う額はゼロなのだから、いくらかでも分配してくれるのであれば有利には違いない。

われわれは参加メンバーに収入を分配するモデルのサイトを他に2つ紹介している。 AGLOCOはすでにdeadpool入りしているが、もうひとつのCapazooも含めて、両者ともいささか怪しげな多段階マーケティング手法―ピラミッド商法〔ネズミ講〕に近いという意見もある―を利用している。こういうモデルにはたいてい落とし穴がある。それに比べるとShareapicの手法は正直だ。たいへん正直でユニークなので、もしかするとこれからのビジネスモデルの一つになるかもしれない。無料サービスにユーザーが参加することによって運営者に経済的利益が生じるのだから、少なくともその一部を参加ユーザーに還元してもいいはずだ、Shareapicはと考えている。ユーザーが、たとえばFacebook上で使う時間は膨大なものだ。無料サービスだというが、Facebookの巨大な価値評価を見てもわかるとおり、運営者は個々のユーザーの参加によって大きな利益を得ている。将来、Shareapicを見習って、ユーザーの参加に対して経済的に報いるモデルを採用するサイトが増えてもおかしくない。マーケティングの手法としても優れているが、それにとどまらず、他の企業がユーザーの参加にいわばタダ乗りしてひたすら利益を追求しているのに比べて、ユーザーの投入した時間と努力を正当に評価しようというビジネスモデルは注目に値する。「タダで使わせてやる」的なモデルは、そのうち「ユーザーの参加を評価して収入を分配する」モデルにとって代わられるかもしれない。そうなれば、われわれ全員の利益になるのだが。

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(翻訳:Namekawa, U)