Bebo、「Open Application Platform」を作ってFacebook アプリを取り込む

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GoogleがOpenSocialを開発した狙いは、ソーシャルネットワーク用のアプリケーションのデベロッパーが、プラットフォームごとにプログラムを書き直さなくてもよくすることだった。Beboをはじめ、独自の開発プラットフォームを持たないいくつかのソーシャルネットワークは、これをFacebookがプラットフォーム先駆者として独占するソーシャルアプリケーションの動きに参加するチャンスと促え、即座にOpenSocialを採用した。

しかし、OpenSocialは出遅れていた。Googleのソリューションがアナウンスされる前から、Facebookには何千というアプリケーションが作られていて、OpenSocialがそれなりの数のソーシャルネットワークで実装されるのはまだ先のことだ(まだメジャーデビューは無理)。そういうわけで、手持ちのアプリケーションをFacebook以外にも広めようというデベロッパーにとって、他のソーシャルネットワーク用にアプリケーションを再設計することが避けられなくなってきた。

でも本当にそうだろうか。Bebo、このアメリカで(水をあけられた)第3位にいるソーシャルネットワークが力になるなら話は変わってくる。

本日(米国時間12/12)Beboは、新プラットフォーム「Open Application Platform」を発表する。ただし、これは本当の意味で「新」ではない。むしろ、Facebookの独自プラットフォームのクローンのようなものだ。つまり、Facebookのプラットフォームと機能も構造もほとんど同等のプラットフォームを作ることによって、Facebook用に作ったアプリケーションを、コードをほとんどあるいは全く修正せずに、Beboにも簡単に展開できるようにするという考えだ。

Beboの新プラットフォームにはSNQLとSMNLなるもの(それぞれSocial Networking Query Language、Social Networking Markup Language)があるが、どちらも、わずかな違いはあるもののFacebookのFQLとFBMLに対応している。CEOのMichael Birchによると、同社はこのよく似た言語を、5カ月にわたってFacebook自身と連絡を取りながら開発しているという。Facebookは、Beboがこのプラットフォームを実質的に移植するという作業に協力していることになる。

Beboのプラットフォームは、前からFacebookのプラットフォームに通じていたわけではないので、まだFacebookのプラットフォームと完全に同じになったわけではない(今後もFacebookに合わせていくためには継続した努力が必要)。それでもBeboによると、SNQLとSNMLではなく、FQLやFBML自体で書かれたアプリケーションでさえ、Beboで動くはずだという。このエミュレーションがどこまでできるのか見てみるしかない。

ローンチパートナー40社(計50アプリケーション)が、今晩「新」プラットフォームでデビューするが、他のデベロッパーにプラットフォームが開放されるのは何週間か後になる。Beboのローンチパートナー選別の基準は多様性、ということで大規模や小規模のいろいろなタイプのアプリケーションを選んだという。一般公開するまでは、各社ともこのプラットフォーム用に開発できるアプリケーションは2つまでに制限されている。参加しているデベロッパーにはAstrology.com、Flixster、iLike、RockYou、Flixster、Mesmo TV、Gap、Slide、Yahooらがいる。

アプリケーションの一覧表では、「トップランク」「最新」「アルファベット昇順」「アルファベット降順」のいずれかで並べ替えることができる。トップランクのページでは、ユーザーが付けた5つ星ランク順で表示される。最新アプリのページには、Beboで最新のアプリが表示される。あとの2つは、アルファベット順と逆順で表示される。アプリをキーワード検索することもできるほか、「ビジネス」「ゲーム」「音楽」「旅行」などのカテゴリーで見ることもできる。

どのアプリケーションにも、通常のユーザープロフィールと同じ機能のプロフィールを作ることができ、スキンも使える。このアプリケーションプロフィールには、他のアプリケーションのインスタンスをインストールすることもできる。また、スキン(GapとかNBCブランドにすることもできる)はユーザーがコピーして自分のページで使うこともできるので、アプリケーションを通じてブランドのアイデンティティーをバイラルに広める役目を果す。

同じアプリケーションをFacebookとBeboの両方に配布できるようになると、両者がリンクする可能性もでてくる。例えば、FacebookでBunchballのNitroゲームのアプリを使っているユーザーが、同じゲームをプレイしているBeboユーザーと対戦することも可能だ。

忘れてはならないのが、BeboはOpenSocialを捨てたわけではなく、両方のプラットフォームを並行してサポートするということだ。Beboの賭けは、Facebookのプラットフォームが、Googleの力をもってしても消えることはなく、Facebook用のアプリ開発に多大な労力を割いたきたデベロッパーたちと仲良くするのが得策だということなのだろう。もしBeboがこれをうまくやったとなれば、ある意味でOpenSocialはなくてもいいことになる。そして、他のソーシャルネットワークが同じ戦法をとれば、遍在するFacebookの独自プラットフォームの前に、OpenSocialのミッションも危いものになるもしれない。

こうした状勢の中、あまたのソーシャルネットワークが自分のプラットフォームをFacebookに合わせようと格闘することは考えにくい。FacebookがBeboの意向についてかなり前から知っていたことや、押し寄せるOpenSocialの波によって自社の独自路線が取り残される危機に面していることを考えると、Facebookが自社プラットフォームを標準化して、他のネットワークが採用しやすくしようと動くことは十分にあり得る話だ。今日のBeboの発表は、氷山の一角にすぎない。そして、これもまたソーシャルネットワーキングのデベロッパーの世界に大した影響を与えることもない、ただの実験になってしまうというのも、またあり得ることだ。

ひと月ほど前に、Beboのプラットフォームに関する最初の取り組みであるOpen Mediaプラットフォームが、メディア企業に対してネットワークを開放したことについてのわらわれの記事も見てほしい。

アップデート: Beboは、プロフィールページでFlashアプリケーションを動かせるようにする予定。ただし、ページが開く際に音楽をオートプレイするFlashアプレットは1つしか指定できない。どのFlashアプレットも、ビデオ再生などの音楽以外の方法でオートプレイするこ
とは可能。これは、ユーザーにはできるだけ豊かに自分を表現してほしい一方、行き過ぎないようにしたい、という趣旨だ。CEO Michael BirchはBeboについて、FacebookのMySpaceの中間に位置して、両者の良い部分を合わせ持つものだと説明している。Facebookの利便性とMySpaceの自己表現能力だ。

さらにBirchは、いずれはユーザーがページに「タブ」を作れるようにするという。当初はプロフィールの2ページ目に山のようにアプリケーションを突っ込むことになるが、いずれアプリケーションのグループごとに好きな名前のタブをいくつでも作れるようになる(ゲーム関係のアプリケーションは全部「ゲーム」タブに入れる、など)。Facebookのプラットフォームと同じく、デベロッパーは自身のプロフィールページに広告を表示することかできない。

アップデート 2:  Facebookは、自社のプラットフォームを他のソーシャルネットワークが使用することについて正式にサポートすることを明らかにし、「われわれは、Facebookのプラットフォームのメソッドやタグを、他のプラットフォープにライセンンスするつもりもある」と述べている。

Bebo
Facebook

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(翻訳:Nob Takahashi)