Knol―GoogleがWikipedia+Squidoo的なユーザー生成型知識コンテンツをテスト中

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Googleが何をやっても、少々のことではわれわれは驚かないようになっている。先月は検索結果に対するDigg方式のソーシャル投票システムの実験を始めたかと思えば、今月はまた新しく「Knol」( knowledge〔知識〕の頭の部分から取ったネーミングだろう)というユーザー生成タイプの知識コンテンツを集積するプロジェクトを始めた。これはWikipediaとSquidoo(それにMahaloも多少)をかけ合わせたようなもので、ひょっとするとこの分野の地図を一変させる可能性をはらんでいる。

ある特定分野に精通している専門家に権威ある記事を書いてもらおう、というのがKnolの基本的なコンセプトだ。「knol記事」は、「一般ユーザーが自分の知らないトピックについて初めてGoogleで検索したとき、最初に読むのにふさわしい記事」を目指すという。しかしGoogleは、単なる情報の提供のためのツールとチャンネル(編集ツール、ホスティング・サービス)の役割を務めるだけで、コンテンツの内容が権威あるものになるかどうかは、あくまで読者の投稿内容次第ということになる。ライターがそれぞれのページを全面的に制作し管理する点ではこのプロジェクトはややSquidooの分野に近づくことになる。(knolプロジェクトの重要なカギは、コンテンツの作者に名誉を与えるところにある)。さらにGoogleには切り札がある。その記事に掲載された広告の収入を分配するというのだ。

しかし、同一のトピックに対して多数のknolが制作されるという重複の問題がある。これに対してGoogleは、内容には一切関知せず、編集も推薦も行わないとしている。Googleブログを引用すると、

記事内容に関する一切の責任および管理は著作者にある。knol記事に含まれる見解や視点はあくまで著作者のものであり、われわれは著作者自身の名誉を高めるような内容が投稿されることを期待している。誰でも自由にknolに記事を書くことができる。おそらく一つのトピックに競合する複数のknolが書かれることなるだろう。われわれは、さまざまな考え方を競わせるのはよいことだと信じている。

Knol’記事はGoogle検索の結果に含まれて表示されるらしい。どのKnolが〔上位に〕表示されるかは、一般読者のレビューや推薦の投票、残されたコメントなどによって決定される。

ベータテストが完了したら、knolへの参加は誰にでも完全に公開される。もちろんそのすべてが高い品質であるとは期待できない。われわれの高度な検索技術により、knol記事は適切にランクづけされてGoogleの検索結果に反映されるはず。Googleはウェブ・ページのランクづけに関してきわめて豊富な経験があり、Knolのランクづけという新たなチャレンジにも必ず結果を出せると確信している。われわれはこれが将来、知識の普及の新しい手段になっていくことを大いに期待している。

私も大いに期待するものだ。Knolは知識供給の市場の構造を一変させる可能性があると思う。下にスクリーンショットを掲載した。Googleの発表の全文は公式ブログのこの記事参照。

knol.jpg

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)