アマゾン、ShimpleDBでオラクルとIBMに挑む

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amaxon-web-services-logo.png企業もこれからは割高なデータベース管理者は遠慮なく首にできそうだ。—オラクルやIBMのデータベースをブンブン鳴らし続けてきたエンジニアのことだが。アマゾンがストレージ(S3)とコンピューテーション(EC2)を含むクラウドベースのITインフラに、つい先ほど新たにエンタープライズクラスのデータベース「SimpleDB」を追加した。ベータ版利用申し込みは本日(米国時間12/14)より受付開始で、サービスは数週間以内にも始まるとのことだ。新Simple DB専用ページにはこう詳細がある。:

Amazon SimpleDBは構造化されたデータ上でリアルタイムでクエリーを操作するウェブサービスです。 このサービスはアマゾンS3(Amazon Simple Storage Service)およびアマゾンEC2(Amazon Elastic Compute Cloud)と緊密に連携しており、全部一つになってクラウド内のデータセットの保存・処理・クエリー機能を提供します。 サービスは、開発者がウェブ規模のコンピュータ処理をより簡単に、コスト効率良くできるデザインになっています。

従来このようなタイプのファンクションは、クラスタ化されたリレーショナルデータベースで行っていましたが、こうしたデータベースには大 規模な予備投資が必要です。通常必要な以上に複雑な要素も伴いますので、保守管理にはDBAが欠かせない場合も多くあります。これに対し、Amazon SimpleDBなら簡単に使える上、データベースのコア機能(リアルタイムのルックアップ(参照)、構造化されたデータのシンプルなクエリー)も提供しており、操作も複雑さを伴いません。

Amazon SimpleDBはスキーマ要らず。情報を自動的にインデックスし、ストレージとアクセスにシンプルなAPIを提供してくれます。これによってデータモデリング、インデックス保守、 性能チューニングといった管理の負担も軽減。デベロッパーはアマゾンの実証されたコンピュータ環境の中でこの機能にアクセスし、瞬時にスケールを拡大できるでしょう。また、お支払いは使った分だけで済みます。

これはもう特にウェブのスタートアップには魅力的なサービスだろう。アマゾンはまた一つ、スタートアップの肩にのしかかる主要インフラのコストをテーブルから叩き落としたことになる。リレーショナルデータベースは購入も保守も高価なものだ。SimpleDBに欠けてる機能・性能がなんであれ価格でチャラではないかと。アマゾンは、より多くの会社、個人にまで提供枠を広げることでデータベースの民主化を図り、大企業と零細スタートアップの競技場格差をさらに縮めたいと考えている。

SimpleDBはウェブスケールで運用できるので、大企業もこうしたサービスの持つコスト削減機会を知れば、目を覚ますだろう。例えばIBMでは顧客離れを防ぐため、既にBlue Cloudイニシアティブで先買確保に躍起だ。スピードがどうしても欠かせない場合、データベースはやはり自サーバーに置きたいかもしれないが、ウェブはいずれ、コンシューマー向け、エンタープライズ向け問わず全ソフトが収まる場。その日の到来を早めたところでアマゾンには失うものは何もない。

気になるSimpleDBの料金表は以下の通り。:

マシン利用 – $0.14(アマゾンSimpleDBマシン使用1時間ごとに)

データ転送

1GB当たり$0.10 –  全データ転送量が最初の上限未満

1GB当たり$0.18 – 最初のデータ転送量(out) 月間10TB

1GB当たり$0.16 – 次のデータ転送量(out) 月間40TB

1GB当たり$0.13 – 月間50 TBを超えるデータ転送量(out)

データ転送の「in」と「out」はAmazon SimpleDBへの出入りを指す言葉。Amazon SimpleDBと他のアマゾンウェブサービスの間で発生するデータ転送は無料です(つまり1GB当たり$0.00)

構造化されたデータ専用ストレージ – 1GB当たり月間$1.50

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(翻訳:satomi)