Apple、長い行列での順番待ち回避方法を特許申請

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apple-line.jpgiPhoneを持っている人たちというのはすでに、あるクラブに所属しているようなものだ。だが、もしも例えば「スターバックスやその他の店で順番待ちの長い行列に並ばなくても良い」といったような付属特典をそのクラブが備えているとしたらどうだろう?Appleが最近申請した特許出願には、iPhoneユーザーを対象にした未来におけるキラー機能のヒントが垣間見える。コーヒーショップやその他小売店舗での商品注文をiPhoneから行うことで、(店舗内の)順番待ちの行列をバイパスできる、と言ったものだ。注文した商品の準備が整った時点で、ユーザーのモバイル端末にアラートが送信される。発明者はAppleのハードウェアエンジニアリングのトップAnthony Fadellとなっており、Appleが解決を目指す課題について同氏は以下のように述べている。

携帯電話などのデバイスを(店舗外である)遠隔地からの商業目的とした決済入力(フード、ドリンクなどのオーダー)に利用することは、広く浸透し、よく理解されている。しかし、そのような遠隔地からの決済に携帯電話を利用するためには、ユーザーはお目当ての店舗が近くにあること、店舗の取り扱い商品一覧、それに各アイテムの価格などを知っていなければならない。たとえ、これら関連情報がすべて提供されており、消費者が認識しているとしても、それから、サービス/購入商品に対しての対価を支払わなければならない。一部のケースでは、クレジットカード、デビッドカードなどの機密情報を携帯電話越しでも認識されるようはっきりと大きな声で何度も伝える必要があるだろう。あるいは、音声による情報入力が選択肢として用意されていない場合は、必要情報を一つ一つ入力しなければならない。また、その他のケースでは、商店によっては、ある支払い方法を受け付けないという場合もあるかもしれない。現金支払いの場合は、携帯電話、PDA、メディアプレイヤーなどを利用して遠隔地からオーダーすることで得られた効率性がほぼ全て失われてしまうことになる。

いずれのケースでも、いったん取引内容が入力されると、店舗内か店舗外からのオーダーかといった区別なく、(店舗で処理する)最初のオーダーとして受け付けられる。この方法では、店舗外からオーダーした購買者は、商品の受け取りにかかるおよその時間のみを知ることになる。このことで、もし、オーダーが出来上がる前に店舗に到着した場合、長い列に並んで順番を待つ必要が出てくるかもしれない。もし、オーダーした商品の出来上がり後、購入者が店舗に大幅に遅れて到着した場合、フード/ドリンク購入のケースでは、コーヒーなどのホットドリンクがぬるくなってしまうということもある。

したがって、遠隔地からのオーダーを処理するため、より良いアプローチが必要となる。

取るに足らないことのように思えるかもしれないが、これは、消費者と店舗のオーダー処理システムを直接つなぐことで、店舗における取引を自動化するというモバイルデバイスにとってより大きな機会を指摘するものだ。もし、Appleがこのことに真剣に取り組むつもりなら、長い行列を見かけることがより頻繁になってきたAppleストアでの採用を検討すべきだろう(上記写真参照)。

これは、特許申請に過ぎないことに注意してほしい。特許は認められないかもしれないし、このアイディアがiPhone用にでも、その他のApple製品においても実際に日の目を見ることはないかもしれない。しかし、モバイルeコマースは、方法はどうであれ「オンラインで注文、実際の店舗で即時に入手可能」という方向に向かうだろう。特許申請の内容で明らかにされていないのは、このような商取引での支払い方法だ。iPhoneでもその他のデバイスでも、(これらのデバイスは)モバイルオーダーシステムとしてだけでなく、おそらくモバイルな財布としての機能を果たすことになるだろう。

私が憶測するに、既存のクレジットカードや、携帯電話のアカウントそれに別のAppleアカウントに統合することも可能かもしれない。もちろん、このようなアカウントをコントロールするのが誰であれ、関連商品決済手数料の回収者となるだろう。サービスが幅広く浸透すればするだけ、iPhonesやその他のモバイル端末を消費者は好むようになるはずだ。そのため、今後このようなサービスに小売業者がサインアップするインセンティブとなるように、手数料金についてはAppleが免除するということもあるかもしれない。

(Via Forbes.comのBrian Caulfield執筆記事。写真 Fleur-Design)。

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(翻訳:Nobuko Fujieda)