RIAAの来年の標的は「あなた」

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DeadPoolで振り返る1年(2007年版)

riaa.jpg合法的に購入したCDから楽曲をリッピングする行為は違法。そんな法廷書類を全米レコード工業会(RIAA)が「レコード業界vs.Jeffrey Howell」裁判に提出した。

RIAAの言い分を判事が認めた場合、これまで合法的に買ったCDをハードディスクに複製(リッピング)したことのある米国内の人はすべて、著作権侵害者と見なされ、RIAA提訴の標的になりうる。つまり早い話が国内でiPodを持っている人は大体みんな標的ということだ。

本件では弁護側に有利な判断が下るとは限らないが、CDのリッピング行為が違法という判決は考えにくい。HowellはKazaaでファイル共有したかどで訴えられたが、反対弁論は「ファイル共有はしていない、個人使用でのみ使った」の一本槍なのでRIAAもこんな苦しい主張を出してきたのだろう(訳注:2006年2月にもありましたね。→ITmedia News)。

レコード業界のこの忌々しい強欲ぶりは一体どこから話を始めていいものやらだが、楽曲にお金を払わない人たちに負け戦を仕掛けるならまだしも、そこから1歩進んで今度は真っ当に楽曲を購入した人もiPodで聴きたがるというそれだけの理由で犯罪者呼ばわりとは、正気の沙汰ではない。

こんな主張が通るなら、アメリカ人唯一の頼みの綱は国会が立法救済措置で海外諸国のように個人の複製行為を合法化する法案を通してくれることだろうか。でも、あんまり期待はしない方が…。

議会は専ら、著作権侵害に対する罰則強化法案を通す方で多忙を極めているようだし( PRO IP法案。JETROの今月14日公聴会抄録japan.internet.com)、著作権侵害行為を働く人たちが巨額の選挙献金を張り込むとは思えないし。違いますかね:-)

(via ワシントンポスト/画像クレジット:Toothpaste for Dinner

*訳注: タイトルは、2006年TIME誌の今年の人は「あなた」のパロディー。

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(翻訳:satomi)