「Yahoo Live」、じゃなくて「Yahoo Life」がやって来る

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Yahooは、CESで新オープン・モバイル・プラットフォーム発表(1/6米国時間)をしただけではない。同社幹部のJerry Yang、David Filo、 Brad Garlinghouseがステージに登場し、「Yahoo Life! 」と彼らが呼んでいる(以前は「Inbox 2.0」だった)プロジェクトの詳細を明らかにした。(アップデート:Yahoo広報担当者は「Yangはステージで“Life!” と言っていたが、実際のプロジェクト名ではない。現段階では名称は無い」と述べた。そこで、現バージョンのYahoo Mailと区別するためにここでは「Yahoo Life!」と呼ぶことにする。)

最近では、誰もがFacebookのようになりたいと願っている。Yahooも例外ではない。Googleの戦略は外部サービス間でのアプリ埋込みを可能にする一連のAPIセットOpen Socialだ。GoogleにとってOpen Socialの要となるのは、ユーザーにとってのアクション全てが発生する場であるGmailだ(加えて関連性は低くなるが、OrkutとiGoogleもそうだ)。Yahoo Mailをソーシャルネットワーキング戦略の中心に据えるという点でYahooも同様の方向性に向かいつつあるようだ。

現在、新サービスはコンセプトを形にした段階だ、とYangは述べた。Yahoo Mailが中心的なハブとして機能するソーシャルフレームワークで、メールや検索などのサービス融合をゴールとしている。ユーザーの(友人、知人などの)メールとIMの連絡先が、ユーザー(に関連する)コンタクト情報としての役割を果たし、ソーシャルグラフ(情報)となる。アドレス帳に保存されている連絡先がユーザーにとってどれほど親しい存在かという点は、ユーザーが連絡をとる頻度によって判断される。

Dan Farberが伝える例によれば:

CESでディナーを計画するという例をあげた。地図中にスレッドをドラッグすると、メール(に含まれる友人、知人など)のプロフィールを表示。好みについてのメモ(この場合は好きな食べ物など)から、該当エリア内のおすすめレストランが表示される。また、メールメッセージをマップ上ドラッグすると、メッセージに含まれる人々のプロフィールがポップアップ表示され、メールからアドレスを抽出、地図上に表示したりも可能だ。

サードパーティーアプリも取り残されたりはしていない。例えばMySpaceなどとのインテグレーションが可能なことが上記の画像から見てとれる。2007年後半に$350M(3500万ドル)で買収したZimbraに関するYahooの野心がこれで一層明らかになった。ディベロッパー用の新プラットフォームの一部はZimbraのテクノロジーに基づいたものだ。

このストラテジーの最初の一部が、形をなし始めたのは2006年後半にまでさかのぼる。YahooがYahoo Mailとインスタントメッセージのインテグレーションを開始したころだ。今ではIMとメールの間でメッセージをシームレスに切り替えられる。他のウェブメールアプリにはできないことだ。その当時からすでに、メールインターフェースの将来について、Yahooが長期にわたり検討してきたことは明らかだ。

ソーシャルネットワーキングに関して、よく言ったとしても混乱気味の過去を持つYahooにとって不運なのは、同サービスを「Life」と呼んでいることだろう。オンラインサービスを統合したマイクロソフトのLive戦略と酷似しているのだ。新ブランドに変更しつつあるが、こちらはこの数年というものぱっとしなかった。そして、パッケージ変更やマーケティングも今日のインターネットユーザーからの支持を得るのに大した助けにはなっていない。

しかし、名前は別として、また過去における私の批判はさておき、Yahooにとって「Yahoo Life」は賢明なソーシャルアーキテクチャと言えるだろう。これらのソーシャルネットワーキング全部が一過性のブームではないとすれば(そして事実、そうではない)、同分野の競争に焦点をあわせてリソースを投入するのはYahooにとって理にかなったことだ。もちろん、ディベロッパーにとっては、既存のFacebook、Googleプラットフォームに加えて、更にまた一つ開発が求められるプラットフォームが加わったことになる。

本文中の画像は全てDan Farberから。

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(翻訳:Nobuko Fujieda)