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不動産検索エンジンのRoostがローンチ―MLSデータベースの情報をフルに提供

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不動産バブルが弾けて経済が最悪の局面に突入しそうだというご時勢だが、新たな不動産検索エンジンが登場している。今日(米国時間1/22)、シンプルなルック&フィールがKayakに似た不動産サイトRoostがローンチした。事実、主要な投資者であるGeneral Catalyst Partnersから来たRoostの取締役2人はKayakの取締役でもある。Roostは2007年5月に創立され、シリーズAラウンドで$5.5M(550万ドル)を調達している。

Roostが他の不動産検索エンジンと異なる点は、 ZillowCyberHomesのようにアメリカ中の家屋を全てリストしようとしたり、 TruliaRedfinのように個別の不動産ブローカーから情報提供を受けたりするのではなく、主要大都市圏の「Multiple Listing Service(MLS)」と提携して売りに出されている不動産の情報を一括取得していることだ。(MLSというのは、地域の不動産業者団体が設立した不動産情報のデータベースで、不動産業者が売りに出されている不動産情報を登録したり検索したりするのに用いられてきた。MLSの情報は今まで直接ウェブには提供されてきていない)。 今回Roostはアトランタ、ボストン、シカゴ、ダラス、フィラデルフィア、サンディエゴ、ワシントンDCなど10数箇所の都市圏のMLSと提携することに成功した。(ただしサンフランシスコとニューヨークが含まれていないのが目を引く)。

Roostはその地域で売りに出ている不動産を網羅したデータベースとなっている。これには不動産業者を通さず、家屋の所有者が直接売りに出している不動産の情報も含まれている(ただし、こちらは、情報提供の契約上の問題からMLS経由のデータと同一のページには表示されない)。Roostを離れることなく、検索した家屋についての全ての写真、地図を見ることができる。また(価格、部屋数、面積などを)スライダーによって簡単に設定して検索結果を絞り込むことができる。Roostは派手なギミックなしのストレートな検索エンジンに徹している。「われわれは不動産情報の検索だけに的を絞っている。われわれは個別家屋の価格や地区の平均価格の推定などはしない。われわれは検索のパフォーマンスを最大にすることだけを目標にしている」とCEOのAlex Changは私に説明した。

Roostは多くの不動産ブローカーと提携している。ユーザーが特定の条件で検索を行うと、通常の検索結果に加えて提携ブローカーの広告も表示される。Changの説明によると、「Roostは検索トラフィックをブローカーに送り込む。ブローカーは表示された広告のクリックに応じて広告料金を支払う」というのがビジネスモデルだ。しかし数多くの不動産検索エンジンのライバルが存在する中で、不動産の買い手にRoostを使ってもらうにはChangはよほど努力する必要があるだろう―特に〔サブプライム問題に直撃された〕不動産市場の現状を考えればなおさらだ。

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CrunchBase: Zillow Trulia Redfin Cyberhomes

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(翻訳:Namekawa, U)