Google、「ドメイン・テイスティング」を事実上封殺か?
Googleは「Google for Domain Names」に登録されたばかりのドメイン名を受けつけないようにすることを検討しているといわれる。これが実施されると現在広く行われている「ドメイン・テイスティング」ビジネスは大きな打撃を受けることになる。
Domain ToolsのJay Westerdalによると、Googleは登録後5日未満のドメイン名をすべてブロックする考えだという。Jayは「 Googleのこの新しい規則は現在行われているドメイン・テイスティングをすべてストップさせる可能性がある」と述べている。
この言葉になじみのない読者のために説明しておくと、ドメイン・テイスティング(domain tasting)というのは、ドメイン登録代行業者が5日間だけ無料でドメイン名を仮登録できる制度を利用して、ドメイン名の人気を試す慣行のことだ。(Wikipediaの解説はここ)。
ドメイン名を利用した広告プログラムは他にもたくさんあるので、私はGoogleの措置でドメイン・テイスティングが壊滅すると断言できる自信はないが、Westerdalはこの業界に深く関わってきた人物だ。彼によると、ドメイン・テイスティングを行ってきた業者の収入の大部分はGoogleからのものだという。
裁判の過程でGoogleのパートナーの1社は、Googleの取り分を差し引いた後、月に$3M(300万ドル)もこのプログラムで儲けていたことが明らかにされている。Oversee.netその他の業者はこの事業を何年も続けてきた。今回のGoogleの措置は彼らに直接大きな影響を与えるだろう。濡れ手に粟のおいしい商売に急ブレーキがかかることになるかもしれない。今回のルールの変更は間もなくパートナーに伝えられるはずで、業界に激震をもたらすはずだ。Googleはこの数年、このビジネスをこっそり実施してきたのだが、今回は昔の「悪をなさない」路線に立ち返ろうとしているのではないかと思う。このまま続けていれば数ヵ月後に訴訟に巻き込まれる恐れがあったことを考えると賢明な動きだ。
「Google Adsense for Domains」のGoogle自身によるサンプル・ページを下に掲載した。
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(翻訳:Namekawa, U)