「アンロックしたiPhoneは100万台」―すばらしい

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iphone5.jpg「これまで売れたiPhone375万台のうち、アンロックして非公認のネットワークで使われているiPhoneは100万台」―Bernstein ResearchのアナリストToni Sacconaghiが最新の報告書でそんな推計をまとめた。

ちょうど先週、AT&TがこれまでサービスをアクティベートしたiPhoneが通算200万台と発表。ヨーロッパで売れたiPhoneはたったの31万5000台なことから、[アップルが発表したiPhone通算販売数との間に] 143万5000台分の「余り」があることが分かり、巷ではアップルの販売台数をめぐる議論がヒートアップしている。これまでの報道では「消えたiPhoneのほとんどは使われないまま棚に眠ってるんじゃ?」という憶測もあったが、この新報告は出揃った統計の意味を180度変えてしまうものだ。

英国のITニュースサイト『The Register』によると、アンロックしたiPhoneはアップルの「端末の利益率を大幅に下げるもの」という。「iPhoneが1台売れるごとにアップルには通信キャリアから$300~$400の支払いがある。ロック解除のiPhoneはすなわち通常に比べ50%の収入減、最大75%の利益減を意味する。これが100万台となれば、その損益は$400m(4億ドル)にも上るだろう」と報じている。

因みにPirateBayなんて今週の報道でユーザーが1000万人以上いることが分かっているから、あれに比べたら小さな数だが、それでもiPhoneのロック外しは映画や楽曲アルバムの違法ダウンロードほど簡単にはいかない。それに少なくとも大半の国では(裏アクティベーションは)違法行為ですらない(訳注:ベルギーでは逆に端末とサービスの一体化が違法だったりします)。

仮に100万人がこのマシンに腹を立てiPhoneのロックを外したんなら、それは素晴らしいことで、つまりはロックの縛りをかけた端末や標準というのは発想そのものに欠陥がある何よりの証しと言える。DRMでも同じことを目の当たりにした。消費者がオープンで柔軟性のある標準を求めていることに音楽業界が気づき、そしてDRMは敗北したのだ。今やオープン化の潮流はテクノロジー産業の隅々まで吹き荒れているドミノ効果であって、その次に立っているのが電話事業者なのだろう。

アップルは2008年末までにiPhone売上げ1000万台を見越している。今回の情報をベースに考えると、(年内に売れる1000万台のうち)アンロック版は250万台ちょっと、となる計算だ。

スティーブ・ジョブズは長いことDRM反対の議論を展開している。最終的にはiPhoneもオープンにする方がスマートなアイディアだということで、年内に譲歩も考えられるが、仮に氏が折れなくても相変わらず世の中の人たちはiPhoneのロック外しを止めないだろう。僕もこのiPhone、なんとか1.0.2から1.1.3にアップグレードできる方法さえ分かったらオーストラリアで使えるんだけども…:-)

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(翻訳:satomi)