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今日、ヤフーの運命を決める役員会

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Yahooが金曜日(米国時間2/8)に、実質的に会社の運命を決める臨時役員会を開く予定だという情報が複数の筋から入ってきた。一週間にわたる慌しい交渉の結果はっきりしたのは、先週金曜日にMicrosoftが差し出した1株当たり$31という株価に介入しようとする者は誰もいないということだった。競り合う最後の頼みのソフトバンクも今日(米国時間2/8)手を引き、Microsoftと争うつもりがないことを表明した。

残る可能性は2つしかない。原則として提案を受け、交渉の余地のないまま価格のつり上げにかかるか、Googleと契約して検索広告をアウトソースして、おそらく検索は自分でやるかだ。

われわれが聞いているところでは、役員会は外部アドバイザーから、基本的にMicrosoftの条件を呑むように言われているらしい。ただし、Yahooの上級幹部の一部で、Microsoftの乗っ取りを文字通り何をしてでも阻止しようという一団が、Googleとの話を進めるべく会議の席で案を提出するという話も聞こえてくる。

今週、インサイダーやアナリストたちと検討した結果、Googleとの話は少なくとも長い目で見てYahooにとって良い選択ではないことがはっきりした。それでもCitigroupのMark Mahaneyは、いずれにしても25%の確率で起きるだろうと言い、その根拠は主として、何をおいても独立でいたいというYahooの感情的な反応による。

Googleとの契約―つかの間の独立、続く悪夢

YahooがGoogleに検索をアウトソースした場合、即効性の利点は、収益増加によってYahooのキャッシュフローが25%ほど良くなること(検索1件当たりの収益は、現在の4セントから9セントに跳ね上がる可能性が高い)、運用面(サーバー)のコストダウン、それに人員削減だ。これでバリュエーションは$7B(70億ドル)程度、即ち1株当たり$5はすぐに上昇するだろうと、話をした専門家が言っていた(Microsoft提案のプレミアムの半分以下)。

それでもYahoo従業員の1/3近くが退職を勧められるだろう。推定では、検索、検索広告プラットフォーム、広告販売運用の各部門にYahoo従業員が1500人程度づついる。Yahooがコアのアルゴリズム検索製品を残さない限り、この全員が解雇される可能性は高い。ただし、専門家に言わせると、良質の検索と広告プラットフォームは連携して動くものだという。ビジネスの検索広告の側からのデータがなければ、検索自体の足場が揺らいでしまう。だからYahooはこうした業務を全部切り捨てて、検索も検索マーケティングもまとめてGoogleにアウトソースする公算が強い。Yahooの従業員は現在1万3000人強(最近発表されたレイオフ後)。つまり、ほぼ3人に1人がいなくなることになる。

しかし、検索1件当たり9セントという収益予測は、現在のGoogleの収益に基づいたものだ。Yahooは、契約成立のために、それをまるごともらえるよう交渉することはできるだろう。しかし、この先更改するときになったら、Yahooにはほとんど力がなくなっている、提携できる相手はGoogleをおいて他にいないのだから。契約更改は甘くない。

さらに、YahooがGoogleにアウトソースを続けていると、検索のボリュームも落ちてくるはずだ(AOLが2002年にGoogle検索に移行した際に起きたことで、市場シェアは30%から5%以下に減少した)。いずれYahooも同じ目をみるに違いない。

もうひとつ可能性が高いのが、YahooとGoogleがどういう契約をしようとも、米国の監督官庁が許可しないだろうということ。ちなみに、Yahooの優秀な検索関係の従業員はみんな辞めて、もっと安定した職についている。契約が認められなければ、Yahooは、何百人という優秀な従業員を失った挙句にGoogleからの収益もないという悪夢を見ることになる。たしかにYahooは独立しているだろうが、株価はMicrosoftの提案の前日の$19の何分の1にもならないだろう。

Yahooが今後もGoogleとの契約をちらつかせて、Microsoftの提示価格を1株当たり数ドル釣り上げにかかるのは、ほぼ間違いない。しかし、この脅しは本物ではない(少なくともあるべきでない)、しかも両サイドともそれを知っている。

Microsoft/Yahooに備えよう。もう、はじまっている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)