クリーンエネルギーのスタートアップInfinia、$50M調達で製造開始へ

次の記事

CrunchBase V2をリリース

infinia-small.png去年のクリーンエネルギーへの投資が盛り上がっていたと思っている人にとって、2008年は間違いなく最高潮だ。典型例がこれ。Infiniaは今日(米国時間2/11)、$50M(5000万ドル)のシリーズBラウンドを、英国ヘッジファンドのGLG Partnersのリードで完了した。既存インベスターのEquus、Khosla Ventures、Bill GrossのIdealab、Paul AllenのVulcan Capitalらもラウンドに参加した(昨年6月に$9.5M[950万ドル]を投じたばかり)。

Infiniaは、スターリングエンジンを大型太陽集熱器と組み合わせた公共利用規模の再生可能エネルギー技術を開発した。スターリングエンジンは、19世紀からある技術で、熱を電気に変換するもの[*]。Infiniaは以前の社名はStirling Cyclesで、創立して20年以上になる。これまで、NASAプロジェクトや埋め込み型人工心臓、イラクで陸軍が使用した冷却装置などの電源用にスターリングエンジンを設計してきた。現在は、この技術を利用して、1基当たり3.5キロワット発電可能な直径4.2メートルの集熱器の開発に注力している。50~100基(1基約2万ドル)を集めると、小型発電所なみの発電量が得られる。
[* 訳注:実際には、スターリングエンジン自体は熱を運動に変換するだけ]

Infiniaのスターリングエンジンは、潤滑剤不要の自由可動ピストンを使用しているため、メンテナンスが不要だ。同社のCFO、Gregg Clevengerがこう話している、「このシステムのユニークな点は、メンテナンスがいらないことで、そのため、スターリングエンジンを砂漠に配置して、何もしなくても20年間働き続けることができる」。さらには、自動車部品メーカーが作れるような量産部品を使って組み立てられるように設計されている。他の形態のエネルギーと競争するためには、コストダウンは必至だ。

Infiniaは、スターリングエンジン技術を使えば、最終的には既存の太陽熱発電よりも20~30%安く発電できると考えている。また、エネルギー需要のピーク時、例えば夏の暑い日には、ガスや石炭による発電にも匹適するという。再生可能エネルギーは、すぐに化石燃料を置き換えるものではないが、電力会社がハイブリッド網で採用するだけの経済価値を生み出せれば、長期的には価格競争力がつくだろう。このラウンドの$50M(5000万ドル)は、Infiniaが再生可能エネルギーを実用化に近づけてくれる会社であることを、ものがたっている。

[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi)