Apple、カスタム化されたポッドキャストを自動生成する技術の特許を申請

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Appleは1月9日、さまざまなポッドキャストをマッシュアップしてカスタム化されたポッドキャストを自動的に生成する方法を記述した特許を申請した

Appleの特許の「概要」は以下の通り。

ユーザーのために個人化されたメディア・アイテムの生成、管理、および配信を容易にする技術の改良された方法が開示される。ユーザーは、個人化されたメディア・アイテムの中で、コンテンツを操作ないし制御することができる。個人化されたメディアアイテムの具体例として、ポッドキャストがある。ユーザーは、コンテンツを、ポッドキャストから、あるいはそれを使って操作ないし制御することができる。言い換えると、ユーザーの必要あるいは仕様に対応して一つのポッドキャストが生成され、その結果ポッドキャスト内のコンテンツはユーザーの必要に応じてカスタマイズあるいは個人化される。

Appleが提案している方法は、ユーザーが興味を持った複数のポッドキャストの部分を抽出/取得し、要求したそれらの部分を組合せて、全体として一つのポッドキャストとしてダウンロードできるようにするものだ。複数のサイトから記事の必要な部分を収集してダウンロードしてくれるRSSリーダのようなサービスのオーディオ版と考えればいいだろう。

pod.jpg

上の図では、ユーザーはリストの中からコンテンツを選び、そのコンテンツが組合わされて一つのポッドキャストが構成される。

再び特許申請書:

FIG. 4Cに示す、あらかじめ決定された分類のほかに、対話画面480はカスタムボタン482を含む。対話画面482を選択すると、ユーザーは別の対話画面の助けを借りて、あるカテゴリーのコンテンツ、すなわちカスタム・ポッドキャストに含まれるべきメディア・コンテンツを作成できる。例えば、スポーツの場合、ユーザーは興味の対象となるカテゴリーをつくることができる。一例として、NFLの開催期間中、毎週特定のチームあるいは東地区のチームに関するスポーツハイライトをリクエストすることができる。別の例では、ユーザーは前週のNFLの全ゲームの統計データを要求することができる。

話がさらに興味深くなってくるのは、データを検索する方法の部分だ。普通に考えると〔単一のテーマの〕短いポッドキャストを収集してくるのだろうと思われる(それももちろんできる)が、この特許は、ポッドキャストの内容をインデックスして保存したデータの処理についても言及している。このデータはおそらく「Podmaps」というAppleの別の特許によって生成されるものだろう。Podmapsはウェブサイトのサイトマップに似ているが、もちろんオーディオが対象で、ポッドキャスト内でどういう内容がどの時点で話されたかが記録されている。今回の新しい特許による技術を利用すると、理論的には、Podmapsによって生成されたインデックスを利用して長時間のポッドキャストから音声を抜き出し、それを他のポッドキャストから得た素材と並べて新しいカスタム化されたポッドキャストを作ることができるようになる。

巧妙なアイデアだと言えるが、音声データから必要な部分だけ抜き出すということは、ポッドキャストのプレロールなどの広告がバイパスされてしまうことを意味する。これは成長著しいポッドキャスト広告の市場に悪影響を及ぼすおそれがある。その上で、もしこれが普及するなら、広告がバイパスされにくい短いニッチなコンテンツが増えることが考えられる。逆に長時間のポッドキャストは減少するだろう。1時間もの長いインタビューなどは、Appleがこの特許で提案しているポッドキャストから必要部分を抽出し、組合せてカスタム・ポッドキャストを作り出すというスキームにうまくフィットししそうにない。

Apple Insiderから)

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(翻訳:Namekawa, U)