Google株4%下げ―クリックスルーの低下に市場は過剰反応か?

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今日(米国時間2/26)、Googleの株価が打撃を受けている。4%ダウンで$465になった。これはGoogleの検索連動広告のクリックスルー率が下がっていることがcomScoreが発表したデータで明らかになったためだ。Bear Stearnsが作ったグラフを上に示したが、Googleの有料(広告)クリックの対前年比の成長率は、昨年10月に37%だったのが、今年1月には0.3%に低下している。しかしこれはあくまで対前年比の数字であり、季節的要因も考慮しなければならない。(とはいえ、クリスマス前の時期にクリックスルーが上昇するのは事実でも、今年の1月のクリックスルーが去年の1月から増えていない理由の説明にはならない)。この急減速は、控えめに言っても、警戒を要する。「Googleは$2,000まで行く」と言ったHenry Blodgetでさえ、これは「大惨事だ」と書いている。

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今日、ウォールストリートのアナリストたちが試みている説明の一つは、Googleも全般的な景気減速の影響からは無縁ではない、というものだ。しかし、なるほど不況が迫っているのかもしれないが、この説明も納得できない。全般的な景気の影響ならYahooも同じように受けているはずだが、comScoreによれば、この1月の広告クリックスルーは対前年比で15%の伸びを示している(Googleの 5億3200万に対して、Yahooは2億4200万)。またHitwiseのBill Tancerが指摘しているが、Googleから各種ショッピング・サイトへのトラフィックは依然として昨年同期を上回っている。(この証拠によれば、実際の広告クリックスルーはやはり増大しているのかもしれない)。

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クリックスルーの低下に関してもっと可能性の高い説明は、Googleが全般的なクリックの質を高めるため、クリック詐欺に対して従来より厳しい姿勢をとるようになった結果だというもの。従来から comScoreのクリックスルー推計と現実のGoogleの収入とは相関が非常に低い傾向があった。とにかく1対1に対応していないことは明白である。たとえば、2007年の第4四半期に、クリックスルーは、comScoreによれば25%の対前年比の伸びがあったことなっているが、Googleのアメリカにおける収入の伸びは46%もあった。昨年の第3四半期の場合、comScoreによればクリックスルーは48%の伸びで、収入の伸びも58%だった。JPMorganが計算した四半期データの連続した比較を眺めると、結果はまったくバラバラであることがわかる。(下の表)

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したがってcomScoreのデータは、Googleが絶好調ではないらしいことを示唆はするものの、Googleのビジネスに実際どんな影響をもたらすのかを推測するには不十分ということになる。これは投資家の参考になるような情報をいっかな公開しようとしないGoogleの秘密主義が裏目に出ている例といってよいだろう。情報の真空状態では、少しでも悪い情報が出ると、今日のように、市場は最悪を予期して行動に走るものだ。

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(翻訳:Namekawa, U)