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友達の活動をフィードで集約する「FriendFeed」、$5Mを調達して一般公開

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freindfeed-logo.png FriendFeedが元Googleのメンバーによって開発されたことは、スパルタンなデザインでありながら提供される情報が圧倒的に豊富なことによって容易に見当がつく。これはソーシャルフィードの集約を行うサービスで、ユーザーの友達の活動をTwitter、Flickr、Digg、StumbleUpon、del.icio.us、YouTube、ブログ記事、Google Readerの共有アイテム、Amazonの「ウィッシュリスト」、Netflixで観ている映画、等々28のウェブサイトとサービスにわたってモニターする。すでに昨年10月に、プライベートなベータタストを開始していたが、このほど一般公開の運びとなった。

FriendFeedはまたAラウンドで$5Mの資金を調達したが、事実上ほとんどがファウンダーたちの自己資金でまかなわれた。今回のラウンドをリードしたのは共同ファウンダーのPaul BuchheitとSanjeev Singh自身で、彼らはGoogle時代にGmailの最初のバージョンを作っている。しかしBenchmark Capitalにもいくばくか資金を出させている。というのはGoogle Mapで有名なBret TaylorとJim Norrisを含めたファウンダーの4人がBenchmarkで社内起業家をしていた時代のブレーンストーミングからFriendFeedのアイディアが生まれたからだという。Buchheitは次のように語っている。

われわれのところは他所のスタートアップが$5M(500万ドル)調達したのとは違う。われわれは資金調達を急ぎ、金が手に入るとバカみたいに人を雇い始めるようなことはしない。われわれは製品開発とユーザー・サポートに全力で取り組めるよう資金の手当てをしただけだ。

BuchheitはGoogle Mafiaとして知られるGoogle初期の社員の1人で、現在はエンジェル投資家として積極的に活動している。本人が明かしたところでは、自己資金を約20社のスタートアップ、Xobni、Justin.tv、Zenter(Googleに買収ずみ)、Meraki Networks、Mint、ScanScoutなどに投資しているという。 ただしFriendFeedでは彼は6人の社員の1人として自らコーディングもする。

friendfeed-28-services.pngFriendFeedは、ユーザーの知り合い、あるいは敬意を払っている相手が広くウェブ上でどんな活動をしているか知るためのスーパー・アグレゲーション・サービスだ。しかし、FriendFeedの人気のあるソーシャルサイトからのフィードを集約するというアイディアはあっという間にほうぼうのサービスでコピーされた(SpokeoImintaPlaxo Pulse、それから今日ローンチしたサービスがもう一つ—Second Brain )。Facebookでさえ、この分野に参入しようとして 、メンバーのNews Feedに他のサービスからのフィードを表示させるようにしたほどだ。

そしてやはりここでもFacebookが最大の脅威になる。あるレベルでは、ウェブ全体からさまざまなフィードを収集してくるというのはサービスの一つの大きな特徴だ。しかし、FriendFeedの目的はそこにとどまらない。FriendFeedはウェブの情報をユーザーの友達の視点でフィルターする。またそうして発見された情報に関してかなりの程度にプライベートなディスカッションの場を提供する。つまりソーシャル・ディスカバリーのためのエンジンであり、それに加えて、コミュニケーションのプラットフォームでもある。多くの優れたウェブサイトはコミュニケーションを基軸にサービスが構築されている。ユーザーはTwitterのメッセージや、共有されたFlickrの写真に自由にコメントがつけられる。ある意味で当然ともいえるが、FriendFeedでもコミュニケーションがベータテスト中にメンバーによってもっとも活発に利用された機能だったという。Taylorが次のように説明している。


他のサイトからFriendFeedにインポートされてくるさまざまなコンテンツがディスカッションの素材になる。またそのコンテンツをめぐって付き合いの輪が広がる。われわれがテストで発見したのは、このディスカッションの側面が重要だということだ。特に重要なのは、参加者がユーザーのソーシャルネットワークのメンバーに限られているためにウェブ一般で起こりがちな荒れた議論になりにくいという点だ。

friendfeed-response-tiofb-post-full.pngたとえば、左のサムネールをクリックすると、FacebookがFriendFeedをターゲットとしているというわれわれの記事にに関する議論のスレッドを見ることができる。スレッドを読んでいくと、いかにも友達同士という雰囲気の議論であることに気づく。一般公開された現在、Friendfeedにとっては、この友好的な親密な空気をどうやって維持していくかが課題の一つとなるだろう。

FriendFeedに友達を追加していくにつれて、全部の情報に目を通すのはたいへんな作業になってくる。そこでこのシステムには、アルゴリズムに基づいて重要な情報だけを抽出して他を無視するフィルター機能が組み込まれている。たとえば、「お気に入り」の星印がつけられたり、コメントがつけられたりした項目は重視されるなどだ。そういった重要な項目の場合、直接フィードを登録している相手ではなく、友達の友達からのものであっても、フィードとして表示される。

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それからまた非常に細かいコントロールができるのも特徴の一つだ。友達に重症のTwitter中毒がいて、つまらない日常茶飯事を日に20回も発信してくるとしよう。ユーザーはその友達のTwitterのフィードをオフにして表示されないようにすることができる。その友達がときおりYouTubeで何か見つけた場合、ビデオは表示される。し
しやはりその友達がうるさ過ぎるようだったら、その相手からのフィードを全て解除することもできる。フィード登録を解除するだけなら、相手をFacebookの友達から削除するような深刻な社会的インパクトは与えないですむ。当面、変化するのは情報の流れ方だけで、影響は長く後には残らない。

FriendFeedはまだまだ発展途上のサービスだ。まだ検索ボックスもない(近く追加される)し、携帯版もない(これも近く追加)。またフィードは単に時系列で追加されるだけで、グループ化したり並べ替えたりする手段がない。タブはやっと今日になって追加された(友達、私、一般)。しかし現在のFriendFeedにある一種の純粋さが、将来多数のユーザーが加入する(多数の機能も追加される)ことによって失われないよう、私は願っている。

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(翻訳:Namekawa、U)