Googleのヤフー買収に関連するある種の噂を検討する

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Googleは引き続き MicrosoftのYahoo買収を阻止しようと画策をつづけているらしい。噂によると、GoogleはYahooの株のかなりの部分を買い取ろうとしているという。(最後まで読んでいたただきたいが、われわれはこの噂の確度は高くないと踏んでいる)。

Googleは明らかに検索業界については現状維持を望んでいる。つまり小さいライバルが多数存在する現状の方が、より強力なMicrosoft/Yahoo連合を相手にするより望ましいというわけだ。それがMicrosoftの買収申し入れが発表された直後にGoogleが「Microsoftのヤフーに対する敵対的買収の発表は多くの懸念を生じさせる」という声明を発表した理由だ。

この件に通じている情報源によると、GoogleはベテランのM&A専門家でCredit Suisse銀行のM&A部門の責任者、George BoutrosをMicrosoftの買収申し入れ発表の翌日、アドバイザーとして雇ったという。ある情報源によると、そのBoutrosのアドバイスというのが、Google自身がYahoo株の20%未満を目安とする敵対的買い付けを実施せよというものだったという。

この作戦の目的はもちろんYahooを支配下に置くことではなく―それはほぼ間違いなくアメリカの規制当局に阻止される― Yahooの取締役会にクセ球を投げて揺さぶりをかけることにある。Yahooの取締役は現在Microsoftの件で対応に追われており、さらにこの6月の任期切れを控えて再任を目指している。Yahooの取締役、ことに外部取締役がMicrosoftの提案受諾に傾きそうになるのに対してGoogleの申し出はその出足を止める効果が期待される。Yahooの決断を遅らせることができればGoogleは時間が稼げる。その間にMicrosoftの買収を潰すような動きが何か出てくるかもしれない。

Googleにとっては〔Yahoo株の買い付けは〕状況を混乱させて、うまく行けばMicrosoftの買収を阻止できるかもしれない。そういう手段としては比較的安上がりな方法だ」とある匿名のアドバイザーは語った。

ただし、複数の情報源がGoogleがBoutrosをアドバイザーに雇ったことを確認しているが、Googleがここ2週間くらいのうちにYahoo株買い付けを実施するかもしれないと主張しているのは1人だけだ。ちなみに、CreditSuisseのアナリスト、 Heath Terryは昨年の11月に「長期的に見ると、Googleは次第に市場シェアを拡大しつづけて、最終的には実質的に市場を100%支配するまで止めないだろう」と述べている

しかし、現在この危険をはらんだ時期に、Yahoo株の20%近くを握っているサヤ取り業者たちは、この噂を聞いていないと別の情報源は語った。サヤ取り業者といえば、M&Aに関する情報を手にいれるためには、私立探偵に相手企業の幹部やコンサルタントを監視させたり、プライベート・ジェットの運行記録をチェックしたり、その他あらゆる合法的な手段(時にはそれほど合法的でもない手段)に訴えることで知られている。多くの場合、噂を最初に聞きつけるのはこれらのサヤ取り業者だ。そしてプレスが情報を入手する前に取引を行ってしまう。たとえば、あるサヤ取り業者はNews CorpがYahoo買収を申し出る可能性を、われわれが記事を公表する何日も前から、折込みずみだったと語っている。Yahoo株を抱えているサヤ取り業者が誰もGoogleのYahoo株買い付けの噂を聞いていないとすれば、噂の信頼性は大きく下がる。

提案を取り下げないとすれば、Microsoftは3月13日の締め切りの数日前に新しい取締役を送り込む動きに出るにちがいない。Google、あるいは誰にせよ、Microsoftの目論見を妨害したい者は、それ以前に対抗手段を打ち出す必要がある。

TheMarkerのNathan Lipsonとわれわれはメモを見せ合ってこの噂を検討した。協力に感謝する。(彼は現在ニューヨークで情報源を追っている)。

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(翻訳:Namekawa, U)