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Facebook Musicは本当にやるのか。50 Centがダメ出しか?

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facebook-music1.jpgきのう(米国時間3/4)はBillboardで、今日は他のメディアでまたも浮上してきた噂は、Facebookがレコードレーベルと交渉中で、無料の広告サポートの音楽ストリーミングか、有料のダウンロードによる音楽サービスをスタートさせようとしているというもの。この手のサービスの話が出始めたのは去年の10月だが、結局Facebookが始めたサービスはアーティストのファンページだった。MySpaceも専用の音楽サービスMySpace Musicの準備中だ。他にもimeemiLikeからLast.fmなどのライバルから、Facebookの自前音楽サービスへのプレッシャーがかけられている。音楽が、さまざまなソーシャルな繋がりを演出するものだということを考えれば、どうしてFacebookが、キーパートナー(iLikeなど)と疎遠になるリスクをとってまで、この分野を自分で持ちたがるかを理解できるだろう。

しかし、Facebookは音楽ビジネスには手を出すべきではない。大がかりにこの分野に入ろうとすれば、離れていくのはパートナーだけではない、ミュージシャンたちもだ。Facebookのミュージシャン用ファンページはあまりうまくいっていない。50 Centの公式Facebookページを見てほしい。たったの8213人しかファンを集められていない。これに比べてFacebookのiLikeページ は191万8372人だ(他のソーシャルネットワークからのファンも含む)。、Facebookが初めて音楽ページを始めたときにも、似たような格差について書いたことがある。

実は、50 Centは前に一度Facebookにダメ出ししたことがある。少なくとも2~3か月間、公式Facebookページを閉鎖していたのだ。再開したのはつい最近だ。彼のオンラインでの活動は、自分が管理しているファンサイトThis is 50にできるだけ多くのトラフィックを呼ぶことに向けられている。ひとつのサイトに縛られるより、iLikeやKyte.tvのようなファンウィジェットの方が彼にアピールする理由はそこだ。iLike CEOのAli Partoviが好んで口にするように「成長への新しいチャンスはFacebookの向こうにある」。Partoviが今朝(米国時間3/5)発表したところによると、iLikeでは、2300万人のユーザーが、FacebookやHi5、Bebo、iLike.com、Ask、さらにはiTunesにもわたって20万組のアーティストを追いかけている。

50 Centに起きていることは、音楽業界でアーティストとレコード会社の間でくすぶる将来のオンライン収入をコントロールするのは誰かというバトルの兆候だ。レコード会社もアーティストも、MySpaceがアーティストページの広告で儲けていることが気に入らなかいので、分け前を要求する交渉を始めたところだ。Facebookがライバルになりそうなことは歓迎だ。なでならFacebookはアーティストページを他のブランドページやキャンバスページと同じように扱っているから。ページにある広告は、いつでもブランドやアーティストやアプリケーションデベロッパーが所有する。

ところが音楽に関してFacebokは、どちらもページの所有権を主張しているアーティストとレコード会社の間に入ろうとしているのかもしれない。Facebookにとっては直接レコード会社と交渉する方が簡単だが、ほとんどの契約ではウェフサイトやソーシャルネットワークのページを管理するのはアーティスト自身だ。もちろん、そのページで音楽をストリーミングしたり売ったりするとなれば、レコード会社の出番だ。Facebookはレコード会社と交渉しているようだが、50 Centで起きているようにアーティストはどこかへ逃げていくかもしれない。

旧来型の音楽収入が干上がっていく中、レコード会社は一刻でも早くオンライン収入に転換したがっている。しかし、その収入がファンサイトでの広告と連動している場合は、アーティスト自身が主張する権利の方が大きくなってくる。どんなファンサイトも音楽なしではみすぼらしいのはもちろんだ。が、分け前を誰が取るかはまったく白紙の状態で、今のところアーティストが優勢だ。レコード会社のファンなど存在しないのだから。もちろん、自分が50 Centで、かつ自分のレコード会社を持っていればその方がいい。

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(翻訳:Nob Takahashi)