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SXSWでZuckerbergにインタビューしたLaceyに無意味なバッシング―これは単なる魔女狩だ

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SXSWでZuckerbergにインタビューしたLaceyに無意味なバッシング―これは単なる魔女狩だ

昨日(米国時間3/9)のSXSWからのTwitterメッセージとブログをリアルタイムで読んだとしたら、まるでSarah LacyのFacebookのファウンダーでCEO、Mark Zuckerbergに対するインタビューが、彼女の経歴を終わりにしかねない特大級の失敗だったような印象を受けたはずだ。歴史的大惨事とかそういうのだ。インタビューの終わりごろ群集は血を求めて立ち上がった―Twitterのメッセージによるとそういうことになる。聴衆は暴徒化寸前だった。カオスだ。修羅場だ。とか何とか。

普段は落ち着いているDave McClureが派手な(実際色つきのフォントを使った)記事で、こう書いている。「こんなカンペキにむちゃくちゃ最低なインタビューは生まれて初めて見た」。それから「原子炉の放射能漏れクラスのファッキングな大惨事だった」と付け加えている

そこにさらに1ダースほどのブロガーの群れが飛び出してきて、ますますひどい悪口を書きたてた。CNETは「Sarah Lacy、徹底的にやっつけられる)」とかなんとか大喜びでLacyを攻撃した。それからまだ足りないと思ったのか、戻ってきてまた悪口を書いたWired も同様に悪口雑言のし放題だ。

ところがここに問題がある。今日になってインタビューのビデオが公開されたのだが、それを見たかぎりでは多少うるさい聴衆と長い、退屈なインタビューが映っているだけなのだ。なるほどある時点で聴衆が野次を飛ばしているが、近ごろのテクノロジー系イベントではそんなことは普通だ。どういう理由でこれを「原子炉の放射能漏れクラスの失敗」などと呼べるのかは完全に私の理解を超える。

私の見るとところ、真相はこうだったんじゃないのか? このセッションでは会場の後ろの方には何人か行儀の悪い聴衆がいて、インタビューの間、ときおりLacy(とZuckerberg)を野次っていた。それと別には会場からは何回か野次が飛んだ。この野次を会場のTwitterユーザーが「聴衆には不満がある」とかなんとかいうメッセージにして流した。Twitterユーザーはその後競いあって「前のTwitterよりすごいメッセージ」を流そうとした。そこに「本物の」ジャーナリストがやってきて、Twitterメッセージが証拠にあることを口実に、Laceyの悪口を言い始めたのではないのか?

どういうわけでジャーナリストたちはいきなりこういうナンセンスな記事を書き始めたのだろう? 自分がZuckerbergにインタビューするチャンスをLaceyに奪われたことへの腹いせ、それともLaceyが新しい本を書いたことへの妬みかもしれない。あるいは単に魔女狩りに参加して浮かれていたのかも。何が原因であるにせよ、こういう記事を書いたのは、ジャーナリストとしてあるまじきことだ。とうていプロの態度とは認められない。しかも、最悪なのは、事実を曲げていることだ。

Mark Zuckerbergはインタビュー相手としては非常にやりにくい。私はTechCrunch40で千人の聴衆を前に45分も彼と話したことがある。あれは私がやったインタビューのなかで一番骨が折れた経験だった。CBSの看板番組「60 minutes」のLesley StahlでさえMarkをしゃべらすのに手を焼いていた。CBSの場合には後でビデオを編集するというメリットがあるにも関わらずだ。私の見たところ、Sarah少なくともまともな質問をしていた。Markがそれにまともに答えなかったからといってLaceyを攻撃するのは筋違いもいいところだ。

{democracy:36}

アップデート: Brian Solisのたいへん良い記事がコメント欄で紹介されていた。

〔注:本家記事に賛否多数のコメントがよせられている。〕

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)