AOLが英国の人気SNS「Bebo」を$850Mで買収

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言った通りじゃないか…と言うつもりはないけれど、言った通りじゃないか

AOLがソーシャルネットワーキングサイト「Bebo」を$850M(8億5000万ドル)のキャッシュで買収した

AOLのCEO Randy Falco(写真左)が今朝(米国時間3/13)全AOL社員に報告のメールを流した。Allen Sternが拾ったプレスコールのライブ抄録はこちら

この買収のことは先月(タームシートに両社が初めてサインしたという話を聞いた時)当ブログでも紹介したが、この数週間で誰が買収するかという部分で情報が錯綜し、最初お伝えした話は単に立ち消えになっていた(結局今朝の今朝まで2社は激しく交渉を続けていたようだ)。AOLとBeboの合併交渉は2007年9月から続いている。

投資銀行Allen & Co.は随分前からBeboの買い手を探してきた。われわれの情報源複数が言うには同社の買収を検討し見送った買い手候補は多く、News Corp.、マイクロソフト、グーグルも入っている。Yahooも随分長く検討した可能性もあるが、このところの騒動で大型買収どころではなくなったのかもしれない。

今朝の電話記者会見でAOLが明らかにしたところでは、AOLの意図はAIMとICQを正当なソーシャルネットワークと抱き合わせることにある。ハイレベルには、AOLはそのSNS推進戦略の多くをAIM周辺を土台に構築している。Beboの中にレイヤーを作ることで一般利用者も同期・非同期の両コミュニケーションが可能になる。その目指すところ一般利用者の自己表現および既存の交友関係拡大の両方を実現すること。AIM利用者は友だちリストに平均100人抱えているという。Beboのプラットフォームがあれば、こうしたAIM利用者もメディアの共有・配信が可能になる。

AOLはPlatform Aという広告プラットフォームについても説明した。これは大手ブランド広告とパフォーマンスを融合できるもの。Beboのページビューをもってすれば大手ブランドを引き寄せ、広告成果が追跡できるところまで規模拡大も図れるだろう。

Bebo現プレジデントJoanna Shields(写真中)はAOLプレジデントRon Grant (写真右)の直属の部下として、引き続きBeboの経営を率いることに。Bebo共同ファウンダーのMichael BirchとXochi Birchは明らかに、間もなくこのスタートアップを去る。 これは聞いた噂だが、だいぶ前からShieldsが同社経営の実権を握っていた。Beboは2005年創業。

Beboは英国内(同社最大の市場)ではFacebookに次いで第2位のソーシャルネットワークで、最近のComscoreの統計ではユニークビジター数2200万人、ページビュー110億件という現況だ。AOLが記者会見で明らかにしたところによると、Bebo利用者のサイト滞留時間は1日平均40分。同社の発表ではユーザー数は4000万人を数える。

合併成立までには今後、米・EUの反トラスト法の規制をクリアしなくてはならない。Beboの資金調達ラウンドは2006年5月、Balderton Capital(元Benchmark Capital Europe)から$15M(1500万ドル)調達した、それ一度きりだ。

因みにあんな買収の噂が出回ったにも関わらず、AOLは傍目にも大変な努力を払って、ダイアルアップのブロードバンド接続プロバイダから競争の戦力を備えた企業へと脱皮しようとしている。上記のAIMをオープンにする話も、その一つの表れ。AOLは真にイノベーティブな新製品リリースしているし、この1年かそこらは小規模な戦略的買収もたくさん行っている。今後もたくさん続くことは間違いない。

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(翻訳:satomi)