BenchmarkとBenioffがSalesforceのオンライン決済版「Zuora」に$6.5M出資

次の記事

Google、広告マネージメントに参入

zuora-logo.pngSalesforce.com最高戦略責任者(CSO)だった当時、Tien TzuoはMarc Benioff(CEO)と一緒に、売り込みに来た出資調達中のオンデマンドのソフトウェアツールのスタートアップの話を聞いたことがある。

Benioffはそのアイディアに乗り気ではなかった。そこで売り込みにきたエグゼキュティブの一人がこう聞いた。 「ひとつだけアウトソースしたいものがあるとすれば、それはなんでしょう?」-BenioffとTzuoは顔を見合わせて、それから嘆願する相手にこう答えた。本当に必要なのはオンデマンドの支払請求パッケージだ、と。最初に使った商決済システムに不満が貯まってSalesforceは始めた。Salesforceでは支払請求だけでなく、各種購読パッケージも管理できる自社独自のシステムを一から構築しなくてはならなかった。

その出会いから生まれたのが、オンラインの支払い請求・購読管理サービス「Zuora」だ。2007年末、 Tzuoは勤続9年のSalesforceを辞め、WebEx設立当初からの社員であの日売り込みに来た起業家のひとり、K.V. Raoと一緒にZuoraを創業し、CEOとなった。もう一人の共同ファウンダー兼CTOはCheng Zou。彼はWebExで購読支払請求システムを構築した人物だ。

$6.5M(650万ドル)のシリーズA調達ラウンドはBenchmarkがリードし、Benioffも個人出資で加わった。「私は自分を応援してくれた人たちのことは、いつも応援するのだよ」とBenioffは語っている。

Zuoraのことは、「Salesforce.comのオンライン決済版」と考えると早い。今はSalesforceからNetflix、Zipcarまで、ますます多くの企業がオンラインのサービス購読モデルを導入している。ところが、こうした企業が決済業務をアウトソースしようにも、オンデマンドで使えるサービスには良いものがない。一番いい線行ってるのはPortal Softwareというオラクルが買収した企業だが、あちらはどちらかと言うとフォーチュン500の優良企業のような企業が対象の高価なエンタープライズアプリだ。

その点、Zouraは飲んだだけ払うモデルに近く、Salesforceの製品ラインや、サービスとしてソフトウェアを提供するエンタープライズ分野のスタートアップの使っているものと一緒に使えるシステムだ。実際、Zuoraが一番必要なのは、顧客から購読料を繰り返し徴収しなくてはならないこれらのスタートアップなのである。Tzuoは今ある他の決済専用ソフトの弱点をこう説明している。:

既存のシステムは電話会社の継続決済というより、顧客一人につき1度だけ課金する製造企業を念頭に開発されたものです。オンラインサービスをこれからやる人は、サービスは無料で提供して、広告で元を取りたいと思うでしょう。あるいは1回限りの課金なら、PayPalを使っても。でも顧客に利用アカウントを開いてもらって料金を追跡したい人たちはどうするのか? 当社はまさにそういう人たちが使えるサービスを構築しているのです。

このサービスは月々の請求書を送るだけではなく、プランを変更する顧客、料金に文句つけてくる顧客の購読も管理できるようデザインされている。この全てを自動化したい、それがTzuoの考えだ。

既に顧客1社で試運転を行っており(Salesforceではない)、公開後の利用料は決済アカウントがベースになる見込みだ。世の中には請求・回収業務だけで全収益の6%ないしは8%を持っていかれる企業も珍しくない。Tzouはこの料金を半分に切り下げても、尚かつ利益が出せると確信している。

[原文へ]

(翻訳:satomi)