Bebo買収に$850Mは払い過ぎ? AOL経営陣から疑問の声

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先週$850M(8億5000万ドル)でAOLがBeboを買収した際、CEOのRandy Falco とCOO Ron Grantは必ずやソーシャルネットワークがAOLをネガティブスパイラルから救ってくれるだろう、と自信満々だった。ソーシャルネットワークは今や一番のページビュー稼ぎの場。AOLのIMをAim Pages経由で一つにまとめる自社努力も初っ端からコケていた。一方、Beboは2月期ユニークビジター数2290万人、ページビュー103億件(ともにcomScore統計)で成長軌道にありながら、売却先を探していた。 AOLは広告ネットワークに変貌を遂げたがっているが、それでも広告は自社の抱えるページに出稿した方がマージンはずっと高く取れる。ビジネスの公式はシンプルなものだった。「ユニークビジター X ページビュー = 広告インベントリ」。何よりソーシャルネットワークがWebの未来形なら、AOLもひとつ抱えておく必要があった。

ただ、Beboは相手として正しかったのか? ひょっとしてAOLは払い過ぎたのではないだろうか? -そんな疑問の声が、Falco(CEO)とGrant(FOO)の下で働く他のAOL経営陣から出ているようだ。Silicon Alley Insiderが伝えた。現場でAOLの経営を動かす上級幹部たち(買収はトップシークレットで彼らに何の相談もなかった、と記事にはある)の懸念には以下のようなものがある。:ソーシャルネットワークに広告を出稿して儲けるという展開全体の難しさ(これはグーグルの[MySpaceで赤を出し目標を達成できなかった]先の四半期報告を見ても分かる)、「Beboトラフィック成長が横ばいになったこと」(以下チャート参照)、Beboのバラ色過ぎる収益予想(実際の3倍だった可能性も)、Bebo社内で最も才能ある人材を失う可能性(ファウンダーたちは既に会社を去った)。

僕も自分の情報源に取材して独自に健康診断をやってみたが、どうやらBeboが一番に売却したかった相手はAOLではないようだ。元々は$1B(10億ドル)を上回るバリュエーションを目指していた。ところが後に地盤沈下が始まり、AOLの$850M(8億5000万ドル)の提示額が急に素晴らしく見え出した。AOLはとにかく買いたくて必死だった。 AOLはバーゲン価格でBeboを買ったわけだが、それでもまだ、払い過ぎた嫌いは否めない。Hi5やFriendsterのような世界規模のソーシャルネットワークに比べ、Beboの成長は上げどまりの横ばいに実際なっている。ソーシャルネットワークは沢山のPVを引き寄せる場だが、それはまだ(広告出稿の)価値あるページではないのだ。

しかし、真っ暗闇の雲のふちにも銀色に輝く希望の光はある。AOLが抱えるターゲット広告のアセット(Advertising.com、Quigo、Platform A)。これを活用することでAOLがBeboの広告インベントリから利益をあげることができたら、それは世人をアッと驚かす成果になる。Platform Aにとっては特に望ましいことで、仮にBeboで成功したら他のソーシャルネットワークからも更に多くの広告事業が取れるだろう(その前にニューヨーク州がターゲット広告を非合法化しなければの話だが)。

実現の可能性は大きくないが、AOL社員だって毎朝会社行って働き続けるには、ほんのわずかでもいいから希望が要るだろう(そのために僕も出来る限りのことはする)。

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(翻訳:satomi)