Federated Mediaバッテル会長がライバル批判、パブリッシャーへの出資も検討中か

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イースターだ―オンラインでGod 2.0

今朝(米国時間3/21)CNETで「Federated Media(FM)ジョン・バッテル(John Battelle)会長インタビューを読んで驚いたことが2つある。- ライバル「Glam Media」のことを“今月のフレーバー”と名指しで非難していることと、氏が抱えるパブリッシャーたちの持ち株を買う可能性を示唆した点だ。

フル・ディスクロージャー(完全情報開示) – Federated Mediaは本ブログの広告営業パートナーである。大好きな時もあれば、あんまり好きでないこともある。

Glam Mediaは「今月のフレーバー」である

まず最初に目立ったのが競合相手「Glam」叩き。CNETのStefanie Olsen記者がバッテルにこう尋ねた。「Glam Mediaみたいな垂直型広告ネットワークが今ものすごい人気ですよね。投資家筋にも受けが良いようです。どうしてだと思われますか?」。これに対し氏からの返事はこうだ。「みんな彼らのことがよく理解できてないからですよ。自分らに理解できないことはきっとうまくいくと期待してしまうんです」。さらに、こうも。「私なんか彼らを見ても今月のフレーバーみたいなもんかな、と思うだけですけどね。マーケターにはどこに付加価値をつけ、パブリッシャーにはどこに付加価値をつけるのか、そこまで掘り下げて考えなくては。」  -今はどの会社のお偉いさんもマスコミ向けに訓練が行き届き過ぎててハッキリ物を言う人がいない。ライバルをここまで直球で非難する人を見るのは胸の空く思いがする。

私なら、次に聞きたいのは「Federated MediaがGlamとどう違うのか?」という質問だ。Federated Mediaはハイテク系サイトに広告を営業している。片やGlamは女性向けサイトが広告営業先だ(MyYearbookが最大の提携パートナー)。広告営業努力の注力分野が違う点を除けば、野次馬程度のカジュアルな興味で見守る人の目から見て、そんなにはっきりとした違いはない。

が、実はこれら2つのネットワークには戦略上、実に大きな違いがあるのだ。Glamでは自社丸抱えのサイトを幾つか持っており、初期の頃はこうした直営サイトがアンカーのサイトとして助けてくれた。 その点、Federated Mediaには大手パブリッシングサイトが一つもないのだ。

Glamではまた提携パートナーに収益を保証している。例えばMyYearbookは噂ではページビューのCPM当たりの広告料が保証されており、ほかにも月額1万ドル以上の支払い保証を受けているブログも沢山あるらしい。この保証を出したせいでGlamは昨年、収益$21M(2100万ドル)に対し$3.7M(370万ドル)の赤字を出した。でも、この保証のお陰で成長が加速され、結果として巨額の資金調達ラウンド完了に成功した。 逆にFederated Mediaは保証もしない代わり黒字だが、調達はたったの$7.4M(740万ドル)である(Glamの10分の1以下)。

だが、マスコミが伝えるところによると、バッテルはGlamが羨ましくてしょうがないのだという。氏はa $100M(1億ドル)の買収提案を蹴ったが、報道によると、それもFederated Mediaには最低でもGlam以上の価値(つまり$400+M)がないおかしいと氏が思っているからだという。

Federated Mediaはパブリッシャーの買収・資本参加に動くのか?

Federated Mediaのモデルの弱点。それは提携先パブリッシャーを自分らでコントロールしていないことにある。もっと色好い提携の話がくれば、パブリッシャーなんてすぐ餌に食らいついてしまう。 -これがまさに昨年Diggに起こった。DiggはFederated Mediaの元を去り、向こう3ヵ年の収益を保証するマイクロソフトとの大型提携に乗り換えた。

相手に収益を保証せず、この問題を解消する一つの道はパブリッシャーを丸抱えすることか、少なくとも株の一部を買い取るのと引き換えに契約で相手を縛り付けてしまうことだ。Olsen記者が今募ってるベンチャーキャピタルで何をするつもりか尋ねると、バッテルはこう話している。:

資金集めを検討中で、オファー調査にSavvianを雇ったと言う話ですが(CNET News.comストーリーがここに)、既に利益を挙げているわけでキャッシュは要らないと思うんですが、集まったマネーで何をされるおつもりですか?

バッテル:  そうね、資金調達ラウンドやるとしても集まるかどうかも分からない金で何をするかですから具体的なことは話せませんが、新台頭のこの分野にはそれこそ未曾有のチャンスがあると思います。どんなアイディアでも、浮かんでくるものを実践に移せる資金に手が届くなら、それに越したことはないわけで。非常にめまぐるしいスピードで変化する市場だし、ファイナンシングは必要です。つまり個別のサイトにもファイナンスが要るし、当社は全サイトの良きパートナーでいたいと考えています。

個別のサイトにもファイナンスが要る…と申されますと? みなさんが代理するサイトの一部にも出資をお考えで?
Battelle:  必ずしもそうすると言ってるわけではありません。私が言いたいのはサイトがそうしたものを求めているのならそれに向け準備を進めるのも悪くない考えかな、ということです。なにしろ急速に進化するモデルですから、堅牢なバランスシートは金を払ってでも欲しいのです。

つまりFederated Mediaでは今後パブリッシャーに投資するオプションも用意しておきたいと言っているのだ。 思うに氏が本当に言いたいことはこうなのではなかろうか。: サイをト丸々買い取るか、サイトに収益を保証するか、持ち株と引き換えに収益を保証してもらうかだと。 パブリッシャーの側からすればFederated Mediaから出資を受けてしまうと自分たちの収益に長期の縛りがかかってしまうので、それ一つとってもベンチャーキャピタリストより投資主として魅力的ということはなさそうだが。

ただ、インタビューのある時点でバッテルは、書き手が権威を維持しようとしたら独立自営でなくてはならないので、囲い込もうったって、きっとうまくいかないだろうと話している(←私の解釈。氏の言葉をそのまま引用したのではない)。そんなこんなで氏の話にも辻褄が合わないところもある。本当は何を考えているのか?皆目見当が付かないが、収益保証は取っ掛かりとして悪くないスタートだと思う。

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(翻訳:satomi)