Google、人口動態的ターゲティングの導入でMySpaceの広告不振を解決できるか?

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何年もの間、従来の広告のやり方は間違っていると説きつづけてきた後で、Googleはとうとうマディソン街〔伝統的広告代理店〕のやり方で広告を出す試みに着手したようだ。google-adwords.png検索結果への有料広告掲載と内容連動広告を洗練させていくなかで、Googleは従来の広告テクニックの多くを「再発明」していった。しかし古い習慣はなかなか死に絶えず、広告主の多くは未だにターゲットの人口動態的区分をベースに広告を出稿したがっている。GoogleはDoubelClickを買収した強みで、この点については広告主の要望に十分に応えられる。 しかしGoogleはAdWordsそのものにも人口動態的ターゲティング手法を取り込み始めた。(今のところごく限られた範囲だが)。

さる金曜日から、Googleの31の広告ネットワークにはターゲットの年齢、性別の情報が提供され、広告主は、これに基づいてターゲットを指定できるようになった。この中でもっとも重要な例はMySpace、Friendster、YouTubeだろう。その他のサイトは、いくらか例外はあるものの、広告主が殺到するような魅力あるサイトではない。したがってこれらは当面大きな影響は与えないだろう。(こちらが参加サイトのリスト)。AdWordsは以前からcomScoreの統計から得たサイト毎の統計をベースに、広告主にサイト単位で人口動態的ターゲティングを提供していた。しかし今回のアプローチはそれとまったく違う。今回問題にしているのは個別のユーザーの属性だ。

GoogleはこれによってMySpace問題に対処しようとしているのだろうか? Googleの動向に追っている読者なら、第4四半期の広告売り上げの不振の原因の一部をGoogleがあるSNS(MySpaceのこと)のせいにしたことを覚えているかもしれない。MySpaceその他のSNSサイト上で、広告出稿に人口動態的に細分化されたターゲティングのオプションを加えることによってテコ入れを図ろうとしているのかもしれない。現在、いささかお荷物になっているSNS広告に関して何らかの手を打つ必要があるのは確かだ。

人口動態的ターゲティングとキーワードによるターゲティングを組み合わせれば理論的にはより高い効果が得られることが予想される。しかしSNSにおける広告が低調だという問題が、ターゲティングで解決できるのかどうかは不明だ。つまり問題はSNSのユーザーにあるのかもしれないからだ。SNSのユーザーは一般のユーザーに比べて広告をスルーする技術にたけているのかもしれない。SNSという半分プライベートな場所に住んでいるユーザーは広告に対する許容度が低いのかもしれない。そういうことだとすると、調整が必要なのはターゲティングではなく、むしろ広告の表示の仕方そのものかもしれない。「さあ、これを買え!」といういかにも広告然とした表現を改めて、友達同士のソーシャルなメッセージのようなイメージを持たせる工夫をしたほうがいいのかもしれない。しかしその点に関しては、Googleにできることは残念ながらあまり多くはない。

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(翻訳:Namekawa, U)