ケーブルとWiMaxが一緒になるべきではない理由

次の記事

人類の知識の集積のために―Wikipediaに$3Mの寄付

explosion.jpg

WiMaxがすぐにものになるとは思えないが、だからといってケーブルとハイテク会社のコンソーシアムが、Spint NextelのWiMaxビジネス(Xohmと呼ばれる)とCraig McCawのClearwireの救済措置合併に追加の$3B(30億ドル)を注ぎ込むのをやめる気配はない。設立が報じられるこのコンソーシアムには、Comcast($1B[10億ドル])、Intel($1B[10億ドル])、Time Warner Cable($500M[5億ドル])、Bright House Networks、Google($500M[5億ドル])らが参加するという。

この最新の計画は、Sprint Nextelが前四半期にNextelを買収した際の破滅的な$30B(300億ドル)評価損の後を受け、何とかこの重病人を救済しようという試みだ。さらには、Intel自身が最近$2B(20億ドル)の出資に尻込みした後のことでもある。IntelはWiMaxのチップを売りたくて、すでに$600M(6億ドル)をClearwireに投じている。Intelにだって限度はある。

wimax-logo.jpgWiMaxは期待されている技術で、まだ始まったばかりだ。しかし、$3B(30億ドル)の追加でもまだ足りないようだ。全国をカバーするWiMaxネットワークの構築には、$8B~$12B(80億~120億ドル)はかかるだろう。しかも、技術的なトラブルもある。(オーストラリアのWiMaxプロバイダーが、もうあきらめている。)

Clearwireはすでに国内の一部で、自社ブロードバンドワイヤレスサービスを運用しているが、昨年$151M(1億5100万ドル)の売上に対して損失が$727M(7億2700万ドル)だった。これまでに同社は、民間投資家(2006年に$900M[9億ドル])、IPO($600M[8億ドル])、信用枠$1.25B(12億5000万ドル)で少なくとも計$2.75B(27億5000万ドル)を調達している。Xohmはといえば、従業員を軟着陸させられたのは3都市のみ。それでも、昨年Sprint Nextelは資本支出と運用費用に$577M(5億7700万ドル)を費した。

どうしてGoogleがこのリングに上がろうとしているのはわかる。ブロードバンドワイヤレスネットワーク普及のためならどんなことでもするから。しかし、ComcastとTime Warner Calbleは手を引くべきだ。この投資の背後にある論理は、ケーブル会社がWiMaxネットワークを使って、VerizonとAT&Tが(電話線経由のデレビ番組で)自分たちの庭に入ってくるのを防ごうとするもののようだ。聞くところによると、ケーブル会社は、WiMax上でホワイトレーベルの携帯電話と高速インターネットワークサービスを始めるか、あるいは自社のテレビコンテンツをコンピューターや新しいデジタルデバイスに配信することができるらしい。

この論理を分解するとこうなる。

1. WiMaxは、携帯電話サービスというよりは、固定ブロードバンドインターネットのアクセスに代わるもの。VerizonとAT&Tは、こと携帯電話サービスにかけれは、大きく先行しているし、固定客もいる。WiMax携帯電話がこれを崩すには、たとえもっと高速のデータサービスがあったとしても、何十年もかかるだろう。Clearwireが現在提供しているのは家庭用電話サービスだけで、携帯ではない。ブロードバンドインターネットと家庭用電話サービスについては、ComcastとTime Warnerがすでにケーブル上の代替手段によって、電話会社と十分わたり合っている。

2. 「パイプ」を全部所有する意味は既にない。なぜなら、パイプはコモディティー化してくるから。 しかしパイプは高価なコモディティーだ。テレビと映画を家庭に配信する方法を新しく作ろうという考えなら、ケーブル会社は自分でインフラを整備する必要はない。WiMaxビジネスがそれだけで生きていけることを示させてから、配信契約を結んだ方がずっと安上がりだ45

(写真提供:Erik Charlton

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)