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FriendFeed、個人の集中化、データポータビリティー

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今月のシリコンバレーは、まちがいなくFriendFeed月間だ。Google出身者たちが設立したこの会社のサービスを使うと、Flickrの写真、YouTubeのビデオ、ブログ記事、deliciousのブックマーク、Twitterのメッセージなど(現在のサービス数は33種)、インターネットで使うさまざまなサービスの情報や行動ストリームを一括して集約することができる。フォローしたい友だちの情報を購読すれば、自分のページでみんなの情報ストリームを見ることができる。

さらにサイトで直接コンテンツを追加したり、情報にコメントを付けることができるほか、最近すばらしい検索機能が加わった。これはTwitterでは未だ完全に欠けている機能だ。このサイトは単にフィードのリストを再エクスポートできるだけの場所ではない。FriendFeedは目的地サイトになることも狙っている。

同社の成長もまた、このサービスが正式公開されたのがわずか1か月前であることを考えると実にめざましい。今月のユーザー数は週に25%の割合で増加している。

先週このサイトはAPI提供に関する発表を行った。これはサードパーティーサービスが、FriendFeedにデータや機能を簡単に追加できるものだ。第1群のアプリケーションは直ちに公開開始される


個人の集中化

ただし、ちょっと気持ちの悪いことがあると文句を言っている人たちもいる。これは「個人」を集約したものなのだが、それがサイトに集中した置かれるところだ(じっさい、集中させることが特徴のひとつだ)。FriendFeedが狙っているのは(願わくば「唯一」の)個人の集中化(Centralized Me)だ。たしかに、使いやすいデータ置き場であって、APIとRSSフィードで一部のデータを使いまわすことができるが、究極的には同社のサーバーに格納されているし、今後もずっとそうだ。

Loic Le Meurが今晩のブログで、この件の総まとめのようなものを書いていて、それによると、今あるさまざまなサービスが2004年頃から出て以来一気に広まる前、われわれは個人の集中化に慣れ始めていたという。この個人の集中化というのがブログのこと。それからこんどは、個人の分散化(Decentralized Me)に慣れていった。持ち物はまさにあらゆる場所にある。写真はここ、ブログはここ、ビデオはここ、ブックマークはここ、という具合に。今のRobert Scobleは分散化の真随といってもよく、この人の持ち物はどこにでもあって、そんな混沌を楽しんでいるようにもみえる。

Loicが、そして私が思うにみんなが望んでいるのは、そうした情報がどこにあるのかを管理できる場所だ。結局ブログがそれ、という人もいるだろう。人によってはFacebook(このことをよく理解している)かもしれない。それがどこであれ、自分の居場所だと思っている場所が、あらゆるデータを置いておきたい場所だ。

FriendFeedはそんな場所になれるかもしれないが、道は険しい。すでにユーザーの「心のわが家」になってしまっているサービスが多すぎる。それを変えさせるのは、流れに逆らって泳ぐようなものだ。


データポータビリティーはアンチFriendFeedなのか

このデータポータビリティープロジェクトが、みんなの求める解になるかもしれない。それがまたアンチFriendFeedになるかもしれない。データポータビリティーの核心は、ソーシャルネットワークが(ユーザーの明確な承認の下で)相互にデータを交換できるようにすることだ。Flickrの写真を、Twitterのメッセージを、YouTubeのビデオを自分のブログに貼り付けたいと思うなら、コンセンサスを得たポリシーと手順によってそれを可能にしようというのがデータポータビリティーだ。データポータビリティーとは要するに、個人の分散化を採用しつつ、ユーザーが望めば再び集中化することもできるというものだ。

正直なところ、データポータビリティーのプロジェクトについて知っている人はまだ少ない。しかし、プロジェクトのファウンダーChris Saadが、自分のやろうとしていることを幹部レベルに話すための講演興行を始めて、状況は変わりつつある。大型のパートナーも参加しようとしている、精神論だけかもしれないが。

究極的には、OpenIDが個人認証(文字上の個人)に果たす役割を、データポータビリティーは個人(全持ち物)の集中化に対して果たす。ちょうど大物サービスがユーザー数を維持するために、一種OpenIdを〈支持/食い物に〉しているのと同じように、ユーザーに個人の集中化のための場所だと思ってもらえるために、データポータビリティーも〈支持/食い物に〉することになるだろう。

政治とパワーが本格的に介入してくるだろう。FriendFeedが十分早く、十分大きくなって、個人の集中化の地と考えるユーザーを十分獲得してこのゲームに参加できるようになるのかどうか、気になるところだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)