Glam、広告掲載者への支払いを大幅減額―「最大80%の収入ダウン」

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広告ネットワークのGlamは、新しいラウンドで$85M(8500万ドル)の資金を調達してわずか1ヵ月後、パブリッシャー(広告掲載者)に約束していた支払いのうち、少なくともいくつかを廃止することとした。

Glamのゼネラル・マネージャーで副社長のScott Swansonは、パブリッシャー宛の電子メール(全文を下に掲載)で、売れ残り枠を埋めてきた「自社広告」について、Glamが「契約上合意した最小限の約定分」の履行を除き、3月25日で停止したことを通知した。

このメールは、パブリッシャーに「売れ残り枠の活用方法について、ユーザーの選択肢を増やす」ための変更だとしている。しかしあるGlamの大口パートナーによれば、実際のところ、Glamがパートナーへの支払いを大幅にカットする手段以外の何物でもない。彼はこう言う。「Glamはこのニュースがさも前向きの話のように思わせようとしているが、実際には広告掲載者にはダメージだ。われわれは以前、自社広告に対して3-5ドルのCPMを保証されていた。自社広告をやらないとなると、その分の収入はなくなる。仮にGlamのネットワーク全体の広告スペースのうち30%が売れているとすると、自社広告がトラフィックの70%(ほとんどの広告掲載者に対して)を占めていたことなる。この分からは広告料が入ってこなくなるわけだ。広告掲載者にとっては30-80%の収入ダウンだ。」

Glamのビジネスモデルは、広告掲載者に最低一律の支払いを保証するもの。中規模のブログは、ざっと月に1万ドルの支払いが保証されている。Glamはこれらのブログに広告を販売し、売れ残りのスペースにも高額なCPMの自社広告を置いている。もしブログのページビューが保証分以上に伸びれば、その分が実際に加算されて支払われる。、ページあたり3枠以上の広告ユニットを掲載しているブログ運営者は、15ドル以上のRPM(1000ページビューあたりの収入)を得ているものもあった。これはブログにとっては素晴らしい広告収入で、とくに一般女性をターゲットにしたブログにとっては魅力的だった。(ニッチを狙ったブログでは単価がもっと高いところもあるが、スケールが小さい)。

で、どうしてGlamはこんなことをしたのか。たぶん3つの理由が考えられる。

第1に、コストを下げる必要があること。去年この会社は$21M(2100万ドル)の売上に対して$3.7M(370万ドル)の損失を出している。経営陣は投資家に、2008年には$150M(1億5千万ドル)の売上に対して$40M(4千万ドル)の利益を出すことを約束している。それを達成する唯一の方法は、広告掲載者をもっと増やし、広告をどんどん売って自分たちの取り分を多くすることだ。

第2に、去年Glamは資金を調達中だったから、〔契約ブロガーの数を増やすため〕彼ら全員を満足させておく現実的な必要があった。それには毎月多額の小切手を渡すのにまさる方法はない。さてGlamが多額の資金調達ラウンドを成功させた今となっては、もう小さなブロガーなど必要ない。まして損失にしかならない自社広告の料金など払うわけがない

第3に、Glamは現在、広告掲載先のブログの多くを活発に買収しているが、それを安く上げたい。収入を大幅に、しかもあっという間にカットすることで、ブログの多くはすぐに資金繰りが非常に苦しくなる。やむなくGlamへ売却せざるをえなくなるかもしれないする。そのブログの売上が低ければGlamは二束三文で買い集めることが出来る。

さてこれらが意味することは、ただ一つ。もしあなたがGlamの広告掲載者ならば、もう目的は達した。おいしい話は終わり、ということだ。どこか別の場所をを見つけたほうがいい。向こうはでかい会社を建てようと必死だ。契約期間が満了した後も、同じように支払いがされるとあてにしていたとすれば、あなたはまさにGlamの期待通りの馬鹿ということになる。

私はGlamにコメントを求めているが、まだ返事は来ない。この会社はこれまで合計$114M(1億1400万ドル)を調達している。

アップデート:Scott Swansonが次のようなコメントを回答してきた。

Glam Publisher NetworkのGMとして、当社が最優先するのは、われわれの広告掲載者の成功を手助けし、高額なCPMのブランド広告を維持できるようにすることです。他の多くの広告ネットワークと異なり、私たちは料金を値切りませんし、その結果パートナーは高額なCPMのブランド広告の利益を享受してきました。私たちが有償広告をお届けできないとき、これまではGlamの自社広告(現在はGlam Networkブロガー賞をご案内しています)で埋めていました。しかし広告掲載者から、自社広告がいつも埋めている印象があるのでもっと選択肢が欲しいというご要望が出ていました。今回新たに採用された売れ残り枠のデフォルトは、Glamの自社広告という固定したものから、より多くの選択肢を持てるようにするものです。これはネットワーク全般の「デフォルト」テクノロジーてして広く使われてきたのと基本的に同じものです。

私はGlamの成功が、パートナーである広告掲載者のお陰であることに感謝していります。われわれの企業として目標は、独立した上質なパブリッシャーと熱心なオーディエンスが創りあげてきたメディアの世界によってで、広告主を納得させ、新しいやり方で広告に取り組んでもらえるようにすることです。私たちは引き続き対話を歓迎します。

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(翻訳:Namekawa, U)