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Publish2―Diggのバリエーションは失業ジャーナリストを救済するか

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新しいスタートアップPublish2はまだローンチしていない。それどころかブライベート・ベータにさえ至っていない段階だが、すでに$2.75M(275万ドル)の資金を集めている。投資家のVelocity Interactive Groupはよほど自信があるとみえてRoss LevinsohnJonathan Millerという大物2人を取締役会に送り込んできた。

Publish2は実物を誰にも見せたことがないが、サービスの内容についてはあけっぴろげに話している。新聞の編集部は最近の相次ぐ人員削減とブログとの競争で疲れてきっているが、Publish2のアイディアというのはその新聞編集部に新しい的確なニュースソースをしつらえることだ。

「メインとなるのはDigg方式のソーシャル・ブックマーク・サービスだ」とCEOのScott Karpは説明する。Diggと同様誰でもニュース記事へのリンクを投稿できる。しかし記事の順位を上下する投票ができるのはあらかじめ承認されたジャーナリストに限られる。Karpによると、これによってDiggでみられるスパム問題を防ぎ、どのカテゴリーでも常に質の高いニュースだけがトップページに送り込まれるようにできるという。「プロのジャーナリトによる“Digg」なのだそうだ。

これはYahoo Buzzのアプローチの正反対だ。先月ローンチしたBuzzの場合、事前に承認されたサイトへのリンクのみ投稿として受け付ける。しかし逆に記事への投票は誰でもできる。ただしYahooのトップページに掲載されるためには人間の編集者の校閲を経ねばならない。

Diggに関しては誰もがありとあらゆる順列組み合わせと試さないと気がすまないらしい。Buzzに加えてAOLは2006年にPropellerローンチ、 こちらもトップストーリーだけは編集者のチェックが入る。さらにこれら2つのモデルの中間にさらにさまざまなバリエーションが加わる。

Publish2は新聞の編集部が独自の基準で選択した記事をフィード配信するにに利用することも認めている。ジャーナリストだけが投票を許されるのだから選択された記事の質は高いといちおう考えてもいいだろう。しかしPublish2のサイトがゴーストタウン化する危険性もまたそこにある。Diggの成功の大きな原因の一つはクチコミの力だ。人々は自分の投稿した記事の順位をアップさせるために友達に投票してもらおうとリンクをメールで送ったりする。受け取った友達がDiggを訪問する。友達はたぶんその時がDiggを見るのが初めてだろうが、後でニュースを読みに戻ってくる。Publish2にはそういったサイクルを呼び起こす原動力が欠けているのではないか?

とはいえ、現物がローンチされて、われわれが直接テストすることができるようになるまで評価はお預けとしておこう。

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(翻訳:Namekawa, U)