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私は最近SNSの未来の姿を見てしまった―まだ名前は言えないが

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このブログをここ数ヶ月以上読んできた読者なら、私がモバイルSNSの将来に関して強気な見通しをもっていることをご存知だろう。

このマーケットは今のところあけっぴろげだ―つまりまだ誰もメインストリームたりうる勢いのあるアプリケーションを開発していない。理由の一部はテクノロジー的なものだ。ブラウザーをベースとしたネットワークはモバイル機器と相性がよくない。クライアント・ベースのアプリケーションは携帯キャリヤにブロックされるし、端末機による制約もうける。

しかし、モバイルSNSはかならず来る。あと数年もすれば、少しは知っているが、さほどよく知らない知り合いの詳しい情報を調べるのに普通に携帯SNSを使うようになっているだろう。さらにデートからビジネス、友達づきあいまで、新しい相手を見つけるにも携帯SNSが使われる。たとえば教室、パーティー、バー、地下鉄の駅、飛行機、その他なんでもいいいが人の集まる場所に入っていったとき、その場にいる人々のプロフィール情報が(もちろんプライバシーに関する設定がそのようになっているとして)自由に読めるとしたら? 写真、名前、デート相手になれるかどうか、経歴のレジュメなどの情報が入手できるとしたら? その場の性質に合わせて表示されるプロフィールが選択できるようにする必要があるだろう。ビジネス上の会合だったら簡潔なLinkedInスタイルが適切だろうし、バーだったら「デート可能」かどうかがわかるFacebookのプロフィールがふさわしい。

このためにはユーザーの現在の状態、地理的位置、置かれるている環境などの情報を収集、処理できる必要がある。ユーザーがどこにいるかを知らねばならない(GPSか電波を利用した三角測量)し、ユーザーやユーザーの周囲の人々がその時点でビジネ・スモードなのかプライベート・モードなのかを知る必要もある。さらにもっと基本的な機能として、ユーザーの周囲にいるメンバーを写真や名前、現在の関心事実(デート、投資、求職、友達づくり)などで検索、ソートし、自由に呼び出して閲覧できなければいけない。ひとたびこのネットワークが確立されたら、ユーザーは自分の周囲の人間の名前をすべて知ることができるようになる。(もちろん相手が許可した場合だが)。その相手を知っているのであれば、記憶を新たにする情報が得られ、共通の関心事があれば直接会えるようになる。Facebookで誰かを「poke」するのも面白いが、同じバーで飲んでいる相手だったら、すぐに直接の社交的経験につながるのだからさらにずっと面白い。

モバイルSNSが成功するにはこのように多様な機能をサポートする必要がある。たとえば現在のFacebookのiPhone サイトなどは現在地情報を利用していないし、ユーザーの周囲にいる人々とコンタクトする役にたつような機能も備えていない。

そういった機能を備えたネットワークが立ち上げられたら、われわわれは間違いなくそこで長時間過ごすことになるだろう。2007年9月に私は 多くの携帯SNSについて論じたし、12月にも位置情報を利用するLimeJuiceを詳しく紹介している

はっきり言えば、MySpaceとFacebookはその気にさえなれば、即座にこのマーケットでも主導権を握れる。しかし私が経営幹部たちと話した感触では、両社はお互いに競り合うことのほうにばかり気をとられていて、モバイル市場などにはさして興味がないようだ。ということは広大なスペースが真空状態でスタートアップの前に開かれていることになる。

iPhoneからスタートせよ

2月に私は「iPhone専用SNSは成功するだろうか? 」という記事を書き、「ネットワーク全般、特にモバイルSNSをスタートさせる上で、いつも「ニワトリと卵」の問題が起きる。Appleから発表されるiPhone SDKは、この問題を避けながらモバイルSNSをローンチする絶好の方法だ」と論じた。つまり、iPhoneのシリコンバレーへの普及、ことにアーリーアダプター層への普及の度合いはきわめて高いので、iPhone専用SNSのようなアプリケーションができればそういったコミュニティーにバイラルな力で一挙に広まる可能性がある。iPhoneのSNSに勢いがついてくれば、次はGoogleのAndroidプラットフォームに拡張し、そこからさらに広く展開していくこともできるだろう。

iPhoneユーザーはこういうネットワークをローンチする相手としてまさに理想的だ。iPHoneの熱狂的なファンでエリート主義者が多いから、「iPhoneユーザー専用クラブ」という考えに魅力を感じるだろう。パーティーに行くと、iPhoneを手にしている相手の写真とファーストネームがたちどころにわかる―そうなれば何人もと実際に会話して、友達に加えるチャンスがあるだろう。お互いに友達として登録しあえば、その相手が世界中どこにいても、さらに「状態」情報で相手が何をしているのか、何を考えているのかもフォローできる。

私は自分のこのアイディアに十分な自信があったので、私はiPhone SDKを使ってそういったSNSのプロトタイプでもいいから作ってみようと決心して、密かにチームを結成していた。しかし先週、残念ながら私はこのアイディアを捨てた。実は私が2月の記事で書いたことをすべて実現してくれそうなiPhoneを利用したSNSのライブ・デモを見てしまったのだ。

それは間違いなくやって来る

この新しいアプリケーションを開発したスタートアップはまだ名前を公開することを拒んでいるが、内容はたいしたものだ。周囲にこのサイトのメンバーになっているiPhoneユーザーがいれば、全員ちゃんと教えてくれる。(デフォールトではプライバシー設定はオフになっているが、これは変更可能)。ユーザーは近所のユーザーの情報をスクロールして読むことができる。性別、年齢でフィルターすることも可能。誰かに興味を惹かれたら、プロフィールを呼び出して読み、本人に「ping」を送ることもできる。もし相手が反応してくれれば電話でも、あるいは直接会ってでも会話を始めることができる。もちろん付き合いたくない相手はブロック
することも可能だ。

場所情報の取得にはiPhone内蔵の電波三角測量を用いているが、この目的のためには十分な精度がある。また問題のスタートアップは、サードパーティーのiPhoneアプリケーションがバックグラウンドで動作しないという問題 (つまり他のユーザーにコンタクトするためにSNSアプリケーションを開いてしまうと、他のiPhoneの機能が一切使えなくなってしまう)を回避する方法を発見したらしい。彼らはごく一般的な言い方でその回避策を説明してくれたが、この話の内容も当面秘密にしておくよう頼まれている。

最初に書いたように、私はこのSNSアプリケーションがiPhone上で作動するのを見た。初期のプロトタイプに過ぎないということだったが私はしばらく言葉を失うほど感心させられた。これはやがて必ずや人気が出て、大いに役に立つサービスになるだろう。

上の画像は私がiPhone上で動くのを見た機能を再現したモックアップだ。(実際の画像あるいはビデオも来週か再来週くらいには掲載できると思う)。今年の夏、iPhoneストアがオープンすると共にローンチ予定だ。注目したい。

記事トップのすばらしい画像のクレジットはMediaSpinの Hank Grebeに。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)