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ネットでビデオを始めるためのツールとヒント

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コミュニィティー共同作業ツールのYouFig、一般公開ベータ開始

今のインターネットでビデオがホットな分野だということを否定するものはいない。文化現象としてのYouTubeからライブ・ストリーミング・サービスまで、コンテンツの制作者からサービスの提供者まで、ベンチャー資金も大量にこの分野に流れこんでいる。しかしビデオを始めるのは普通のブログを始めるより難しい。そこでここでは基本的な部分についてアドバイスをしておこう。

基礎

当たり前だがビデオを始めるにはビデオカメラが必要だ。Macユーザーならビデオカメラはおそらく標準で内蔵されているはず。しかしそうではなくてもウェブカムなら安い。もちろんChris Pirilloのようなハイレベルのビデオブロガーはプロ向けビデオカメラを使っているが、中古の古いモデルのビデオカメラでもライブ放映やコンピュータへの録画用に十分役に立つ。ビデオのエフェクトについては、MacだったらCamTwistが無料で、テキスト挿入、時計、画像、オーバーレイ、ピクチャー・イン・ピクチャーなどさまざまな機能が豊富に揃っている。 Fix8(われわれの紹介記事はここ)はコミック・スタイルのオーバーレイを提供している。アニメーションやマンガ的なイラストが好みなら好適だ

録画

ビデオの録画には2通りの方法がある。ローカルに録画するかウェブに直接アップロードするかだ。カメラからコンピュータに録画するにはQuicktimeかそれに類するソフトウェアが必要になる。Quicktime Pro($30-$45程度)は録画に加えてさまざまなビデオ機能一式を提供する。手軽で使いやすいソリューションだ。ウェブ録画というのは、ビデオをそのまま直接リアルタイムでウェブサイトに録画することで、いったんローカルに録画したファイルを改めてアップロードする必要がないのが利点だ。しかも即座にウェブ上に公開できる。ただし、ユーザーのネットへの接続環境によってはローカルに録画してからアップロードする場合に比べて極端に画質が落ちる可能性がある。YouTubeにも直接ネット録画できるオプションがあり、 なんといってもこれが第一候補になる。しかし各種ライブ・ストリーミング・サービスには、サイトに録画して後でYouTubeなどを通じて公開できる機能を備えたものもある。ライブ・ストリーミング・サイトでの録画の画質は概してYouTubeより良い

ライブ・ストリーミング

ライブ・ビデオはオンライン・ビデオの中でも一番新しい分野だ。ベンチャーキャピタルがこの分野のさまざまなバリエーションのサービスに盛んに投資している。ライブ配信は録画ビデオに比べて対話性の分野で大きな優位性がある。(ただしライブと録画は相互に排他的な選択肢ではない)。ライブでストリーミングすれば、ネットを通じて視聴者とリアルタイムに対話しながら、なおかつ、将来編集して利用するための材料として録画しておくこともできる。この分野のサービスの提供者には、Justin.tvUstream.tvMogulusBlogTVStickamなどがある。これらのサービスにはそれぞれメリット、デメリットがあるので、自分にぴったりなのはどれか、直接試してみるのがいちばんだ。しかしご用とお急ぎの向きにはJustin.tvあるいはUstream.tvを利用するようお勧めする。Ustream.tvはどちらかというとプロ向けだ。もし読者が高品質のプログラムの制作を考えているのならこちらがよい。ここではビデオのフォーマット変換を含め、ハイレベルの作品を作るのに必要なツールのセットが提供されている。逆にJustin.tvは「ゼネレーションY」など若い世代向けの色彩が強い。 若者を視聴者としてターゲットにしているならこちらがよいだろう。あと、これは私が気づいた点だが、アメリカ以外の国からアクセスする場合、Justin.tvの方がストリーミングの品質が安定している。Ustream.tvは下り14MB、上り1MBという私の高速なADSL環境からでも時折まったく使いものにならなくなることがあった。ただしアメリカ国内ではこういう現象は起きない。他のサービスでは、Mogulusはプロのビデオ制作に重点を置いている。逆にコミュニティー的機能は弱い。BlogTVの潜在的能力は高そうだ。私が訪問した折に見たかぎりでは、Stickamではソフトポルノが花盛りだった。

配信

この記事を書くに当たって私はこの道のベテラン、Chris Pirilloにアドバイスを求めた。彼の教えてくれたキーポイントは簡単だった。「次の点をキモに銘じておくこと。(a) なんといってもYouTube、そして (b) やっぱりすべてYouTube」。好むと好まざると関わらず、Googleがアメリカの検索マーケットを支配している以上に、YouTubeはオンライン・ビデオの世界を支配している。tubemogul.jpg他のビデオブロガーも、アップロードすべきビデオサイトの候補をたくさん上げてくれたが、必ずYouTubeをリストのトップに置くよう注意するのを忘れなかった。TubeMogulはもっとも古いビデオ配信サイトの一つで、使い方も簡単だし、無料だ。ユーザーはビデオをアップロードして初回のアクセス時にユーザー名とパスワード、配信したいサイトのリストを入力して送信をクリックするだけでよい。TubeMogulはそれぞれの配信先のサイトのトラフィック統計を取ってくれるので、どこで何回ビデオが再生されたかも把握できる。似たようなサービスとしてHey!Spreadもある。(われわれの紹介はここ

配信に当たって、もう一つ考える必要があるのは、iPodのような他のデバイスのサポートだ。適切なファイル・フォーマットを選び、iTunesのような対象のデバイスにフィードする適切なチャンネルを利用することがカギになる。個別に行う場合は、WordPressのプラグインを使えば、常に正しいフォーマットのファイルをサーバーにアップロードすることができる。あるいは次に述べるBlip.tvを利用してもよい。

bliptv-beta.jpgわれわれは時折Blip.tvへのコンテンツ供給契約を紹介してきたが、ビデオ配信のプラットフォームとしてあまり真剣に検討したことはなかった。しかし、Rocketboom、Mahalo Daily、MoblogicなどのビデオショーがBlip.tvを利用する理由はここにあるのだが、このマーケットのライバルがすべて提供している標準的な機能に加えて、Blip.tvは、外部のブログ(自動的に行うオプションもある)、Internet Archive、de.licio.us (リンク)、 Flickr(ビデオから取り出した画像)、Adobe Media Player、MySpace、Twitter(テキストでの通知)、Facebook、Yahoo Video、AOL Video、Akimbo、Lycos Mix、MeeVee、MeFeedia、Meebo、Blinkx、Splashcast、Pando、そしてこれがもっとも重要だが、iTunesに配信するオプションを提供している。Blip.tv はiTunesへの自動フィードとファイル変換サービスを用意している。無料アカウントからでも、ダッシュボードから手作業で1つずつファイル変換を行うとこはできるが、プレミアム・アカウント($8/ 月あるいは $80/年)を契約すると、自動的にコンバージョンとフィードが行われる。このプレミアム・アカウントには優先ファイル変換サービスなどの特典もある。私がテストした限りではこれはネット上で一番速いフィアル変換サービスだった。(つまりビデオをアップロードしてから実際に公開されるまでの時間が最速だった)。

1、2年前になるが、 Ze FrankとRocketboomの間で議論が起きたことがある。Ze FrankはRocketboomの視聴者の数がZeの「The Show」の視聴者の10倍にもなっていることについて文句を言っていた。 Rocketboomの成功のカギは配信のための努力にあった。たとえばずいぶん長い間、どんなメディアプレイヤーでも開けば必ずRocketboomが事前に登録されていたものだ。配信の手法こそビデオサイトの成功のカギだ。その点、TubeMogulやBlip.tvのようなサービスの利用は大いに効果的だ。

コンテンツ

コンテンツに関しては、それぞれのビデオに必ず独自な点を盛り込むこと、そしてGoogleの検索エンジンはテキスト・ベースなので必ず、内容説明のテキストを付加することの2点が非常に重要だとChris Pirilloが私に説明してくれた。 どんな内容にするかは最終的には制作者が自由に決めることだ。ウェブカムを利用したチャットのようなシンプルなものでもいいし、もっと高度な作品にしてもいい。それぞれのユーザーにどんなコンテンツが適しているか、われわれが助言することはできない。とはいえ、ビデオを始める一番簡単な方法はとにかくまずYouTubeに行って他の人々がどんなことをしているのか見ることだろう。なにかしらインスピレーションを得らるようなビデオが必ずみつかるはずだ。

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(翻訳:Namekawa、U)