Lightspeedの投資でFacebookアプリが新会社「Serious Business」に

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約1年にも及ぶ改修を経てAOLは安定した成長を予想

serious-business.png1年も前の話ではないが、Alex LeとSiqi Chenの2人はウェブで最も野心的なスタートアップのひとつ、セマンティック検索エンジン「PowerSet」(近日公開)で働いていた。が、2人は昨年12月その仕事を全て辞め、副業でやっていた急成長中の小さなFacebookアプリ「Friends For Sale」にフルタイムで取り組む苦しい決断を行った。

その後ベンチャー投資もついてプロジェクトは立派なスタートアップに成長、皮肉にも社名は「Serious Business」と決まった。Lightspeed Venture Partnersから最近入った投資は$4M(400万ドル)である(2桁のプレ投資で)。現在はFacebookで毎日60万人を超えるアクティブユーザーを動員しており、取締役にはSteve Newcomb(元PowerSet勤務)が就任した。

その名の通り、「Friends for Sale」はバーチャルで友だちの売り買いができるアプリだ。“poking”機能(バーチャルな突っ込み)を自分の意のままに動かせる形式のゲームだ。自分の友だちの誰が一番高価かランキングが出るので、それを見ればみんなに引っ張りだこの人気プレーヤーが誰か一目で分かる。友だちはアプリを持ってる・持ってないに関わらず全員“ペット”として買うことができる。全員ベース料金から始まり、再販ごとに価格がつりあがっていく仕組み。手持ちのキャッシュは自分がログインしたり、売られたり、自分の飼ってるペットを誰かが買うと増える。ユーザーはこのキャッシュをつかってペットを蹴ったり、面白いタグラインをつけたり、バーチャルギフトを買い与えたりして遊べる。

picture-91.pngこのゲームひとつあるお陰で、同社はバナー広告とスポンサーが一緒に取れるので、大きくなる一方の会社のリソース(Ruby on Railsのサーバーが20台あるが、この数はまだ増加中)も賄っていける。会社の収入内訳について同社はコメントを拒否しているが、彼らの見込みでは一切の調達抜きにエンジニア12人の規模まで成長できるらしい。資金調達を得たことで今後は拡大計画の準備に弾みがつくだろう。

だが、LightspeedがSerious Businessに投資したのはゲーム1個目当てではない。ファウンダーのAlex Leは、この“Friends for Sale”は友だちとの付き合いに直接関わるように作られた一連のゲームの第1弾だと言う。つまり同社が考えているのはピクピク動く反射神経とかポーカーの技能とかではなく、社交スキルをテコに勝てるゲームを全ソーシャルネットワーク(Facebook、OpenSocial)向けに製作することだ。今後30日以内に新ゲームの発表があるようだが、ファウンダーたちはサンプルとして、友だちを兵士に使って、こちらの社交スキルで勝ち負けが決まる戦争ゲームをヒントに教えてくれた。

Serious Businessには競争相手がないわけではない。ZyngaとSGNも、投資がたっぷりついたソーシャルゲームのスタートアップだが、Serious Businessはこれまでのところ2社よりずっと大きなヒットを出している。”Friends for Sale”には既に”Owned”というクローンもできており、そちらも同レベルのトラフィックを動員しているのだ。”Friends for Sale”自体は初期ゲーム”Human Gifts”の亜流である。

ただし、こうしたスタートアップは、Facebookで大体のアプリが辿っているのと同じサイクルとの戦いもあり、それ以外にも問題はたくさんありそうだ。アプリは短期で爆発的に広まり(ブレイクすればの話)、その後は低いアクティビティ水準に落ち着くか完璧に死んでしまう傾向にある。

Serious Business(真剣にやらないとダメなビジネス)というのは全くその通りなのだ。

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(翻訳:satomi)