5分割後の新IACはグーグルの威を借る狐

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iac-logo.pngIACが第1四半期の収支決算を今朝(米国時間4/30)発表し、現在進めている会社5分割が終わった後の新生IACがどのような財務状況になるか、その一端が明らかになった(IACは分割に反対する株主Liberty Mediaに3月勝訴。これでスピンオフにもGOサインが出た)。

財務諸表を見ると、新IACの22%の収益急増分、15%の営業利益増加分が、Ask.comはじめ他の傘下サイトの全検索広告を検索の大君主(Google)に委譲することで昨秋グーグルと結んだ向こう5ヵ年$3.5B(35億ドル)の業務提携に負うところ大なことがハッキリ分かる。

メディア&広告部門—Ask.com、Citysearch、Eviteを管理する新IACでは規模も利益も最大の部門—では収益が28%増え$216M(2億1600万ドル)に、営業利益は192%急騰し$31M(3100万ドル)になった。こうした成果もそのほとんどはグーグルとの提携により検索クエリー1回当たりの収入が改善したことと、あとはマーケティング費の削減に負うものだ(あの七煩い高価なテレビCMもやっとお蔵入り)。

Askは検索市場ではシェア第5位のポジションで踏ん張っており(comScoreによると3月現在で4.7%)、検索クエリーの増加率も検索エンジンの中では最大(12%)を記録している。

こうした数字は、自社検索広告をグーグルに委譲することで(少なくとも短期では)利益が出せることを示している。—これはYahooも期間限定でグーグルと共同で行った広告テスト運用で自ずから実感中のこと。 となれば、ここで考えなくてはならない問題は長期の影響だろう。つまり、このまま市場シェアの侵食が進んでいけば、グーグルももはや廃れゆくライバルから検索広告事業を奪うのにそんなに沢山は身銭を切らなくて済むようになる、そうなった時、何が起こるのか?

IACのこれ以外の事業はそれほど自力で良い成果を出せなかった。Match.comは収益こそ10%伸びたものの営業利益は13%落ち込んでいる。他の事業と言っても内情は業績不振なアセットの、単なるがらくたの寄せ集めに過ぎないのだ。

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(翻訳:satomi)