水道工事屋でもペンキ屋でも商品でも素性調査するウィジェット

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js-kit-advisor.pngスタートアップ企業JS-KitのCEO Khris Louxは、ついにこれぞキラーウィジェットと言えるものを作った、と考えている。JS-Kitには、ブログ等のウェブサイトで評価、レビュー、アンケート、コメントなどを行うための、さまざまなウィジェットがある。しかし、今回公開されたばかりのこの最新版は、ビックリするほどすごい、というだけでなく、ビックリするほど破壊的だ。

その名はJS-Kit Advisor。これは、ExperianJD Powerといった信用ある情報源による評価やレビューを、ウェブ上の企業や商品一覧で使えるようにするものだ。最初に使えるようになるデータパートナーはExperianで、ここは消費者の信用スコアで知られている。しかし、Experianは、ほかにも全米2200万企業の財務その他の素性調査情報を持っている。たとえば、Experianが保有するウェブサイトであるContractorCheck.comにデータを提供しており、消費者はここで地域の請負業者の素性レポートを$10で買うことができる。しかしExperianは、それと同じ重要情報をJS-Kitウィジェットで無料提供しはじめた。

experian-rancho-red.png地域の案内広告サイトもこのウィジェットをインストールすることができ、ユーザーが請負業者を探そうとすると、ウィジェットがポップアップして、業者のライセンスが切れていないか、保証はどうか、また抵当権が設定されていないか、信用情報、倒産情報などが表示される。Louxがこう語る、「つまり、銀行が消費者であるあなたを判定するのに使うあらゆる情報を、こんどは消費者が、最後までクリックする前に、企業を評価するために使えるということです。」

グリーンのチェック印は、その業者が信用できることを表し、赤のX印は気を付けろという意味だ。このウィジェットはレポートの詳細が全部表示するわけではないが、消費者が特定の業者を避けるべきかどうかを判断するには十分だ。

ひどい業者にあたらないようにしたかったのです。このために、取引の際に多くのデータが見られるようにします。グリーンのチェック印の付いた業者はそれを見せびらかすことができます。赤いチェックの業者は、自分がダメ業者だという事実を隠してマーケティングやSEO的なことをやろうとするでしょう。勝ち組はもっと勝ち、ダメな連中はすぐに消えていきます。

Experianのマーティングにはいいだろうし、結果的に銀行や、赤いチェックを付けられた理由を知りたい業者には、詳細レポートがたくさん売れるだろう。

だが、マーケティングや「SEO的なこと」というのは、ディレクトリーや地域検索エンジンが広告を売って儲けるための方法ではなかったのか。「ウェブパブリッシャーは、真実を使って競争し始めるでしょう」とLouxはいつも理想主義だ。しかし、MojoPagesSpokeなどの企業ディレクトリーサイトが、すでに自社のリストに素性調査ウィジェットを組み込む準備を始めている。YelpやCitySearchなどの大型サイトが後に続けば、悪徳請負業者は逃げ場を失うだろう。

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左の簡易リストで業者の名前をクリックして試すことができる。上の業者はグリーンのチェック印、下には赤いチェックが入っている。ウィジェットがポップアップしたら、いろいろなタブをクリックして他の情報も見ることができる。

このウィジェットの裏にある発想は、Experianのデータを公開する、というそれだけでもかなりすごいことの、さらにはるか上を行くものだ。ウィジェットにはさまざまな情報源によるタブを作れる。Louxは、JD Powerから製品レビューの概要の提供を受け、FamilyWatchDogとは、レストランの衛生記録、製品リコール情報、性犯罪者リストを組み入れる契約を交している。Louxはもっと多くの会社に働きかけて、就職情報などほかの分野でもデータを使ってもらいたいと考えている。

現時点ではLouxのウィジェットは破壊的な可能性を秘めているというだけだ。しかし、データや、採用する案内サイトが十分に数になってくれば、検索広告からバナー広告まで何もかもにインパクトを与えはじめるだろう、とLouxが言う。

誰もがウェブの中で犬が歩くようにさまよっています。まずGoogleからスタートして、あれこれ見てはまた戻ってきます。そして、戻ってくるたびにGoogleのレジか「チーン」と鳴ります。これは、Web 2.0が約束しながら実現されてこなかったもの、上質な関係です。PageRankや効率の悪いインターネット広告にとっては脅威になるでしょう、ユーザーの必要としているものはみんなすぐそこにあるのですから。

PageRankが、Khris Louxとそのウィジェットたちによる猛攻を生き延びるのは間違いない。しかし、Louxのいう、人が必要としたときに情報を提供できるというウィジェットのパワーについての話には説得力がある。また、信用ある情報源による情報をウェブに広めることによって、マーケターが発信する(誤)情報や、間違っていることもある声高なユーザーに対抗しようという考えもまた、もっと多くのウェブサイトが考慮するべきことだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)