グーグルが「Friend Connect」を今夕にも公開

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金曜(米国時間)お伝えしたようにグーグルが独自のData Portability推進事業「Friend Connect」をローンチする。プレビューの詳細は今夕発表となるが、とりあえず今朝のプレスリリースでは以下の内容が確認された。:

ソーシャルネットワーク以外のサイトでもソーシャルになりたいサイトはあるはず。 — それが今、可能に。やり方は簡単です。

グーグルの「Friend Connect」(今晩開催“Campfire One”終了後にhttp://www.google.com/friendconnectをご覧ください)ではどんなサイトオーナーもプログラミング抜きでコードのスニペットをサイトに加えるだけでソーシャル機能を直ちに公開・運用できます。– ユーザー登録、招待状、会員専用ギャラリー、メッセージ投稿、評価レビューなど予め備わった機能はもちろんのこと、OpenSocial開発者コミュニティが生み出すサードパーティーアプリからも好きなものをピック&選択できます。

グーグル「Friend Connect」を使用中のサイトではどこでもビジター同士が新しい友だちに出会い、招待し合い、やりとりが楽しめます。また、セキュアな認証用API群を使えば、Facebook、Google Talk、hi5、orkut、Plaxoなど他のソーシャルサイトに登録済みの友だちとも同様にやり取りが可能です。

「Friend Connect」はOpenID、OAuth、OpenSocialといった既存の標準で動作するほか、Facebook、Google、MySpaceが出しているデータアクセスAPI群も使える。発表に先立ち、つい先日MySpaceとFacebookも似た発表を行ったばかりだ(MySpaceのData AvailabilityFacebook Connect)。こうした動きについて金曜、マイケルはこう書いている。:

各社が先を争ってプロダクトをドアの外に出したがっている理由は、この領域でプレーヤーになる企業が長期的にユーザー情報をコントロールする可能性が高いことにある。プロフィールや友だち情報をサイト複数に保管したくないユーザーは、サイトひとつで個人情報は一元管理し、他サイトに対してはその情報へのアクセスを許可するだけに止める方に傾くだろう。

Update: GoogleエンジニアディレクターDavid Glazerから詳しい談話が取れた。氏が言うには、「Friend Connect」のポイントは「ユーザーが他で構築した人脈へのショートカットを与えること」。従って「Friend Connect」加盟サイトではFacebook、Google Talk、hi5、Orkut、PlaxoいずれのIDでもサインイン可能となる(サインインに使いたいものをひとつ選ぶ方式で始め、他のオプションも後ほど加えていく)。サインインすると、そのIDで入れるネットワークから自分の友だちリストを引き出してくるようサイトに承認を与えたことになり、リストにたまたま自分が閲覧中のサイトの会員がいれば、その人が現れてきて一緒にやり取りが楽しめる。

「Friend Connect」が対象とするのはユーザー情報なんか何一つ抱えてない小さなサイトのロングテールだ。「Friend Connect」で零細サイトも大手サイトを有効利用し、大手が抱えている利用者のサインイン情報、登録情報、友だちリスト、友だち間のやり取り…といったものの背中におんぶできる。Facebook(正式パートナーではないが、GoogleではFBが出すAPI群も活用していく)はじめ既存の標準もたくさん活用しており、表に名前が出てきた標準多数の中でもGlazerは、OAuthが運用を正しく進める好例ではないかと考えている。

「Friend Connect」は、どんなサイト上でも、どんなアプリ上でも、どんな友だちとでも連絡が取り合える環境の実現という大枠のゴールに向けた小さな1歩に他ならない。それはGlazerも認めているが、まだそこまでは到達しておらず、例えばGoogleのソーシャルグラフ専用APIとも一緒には使えないし、もっと他のソーシャル&IDネットワークとも繋がっていく必要がありそうだ。

それ以上に大きな「Friend Connect」の弱点は、サイトがそのデータを自分のデータとマッシュアップして魅力ある新アプリを作ろうにも、それができないことだろう。Glazerは、(マイケルが金曜に伝えたように)データをサードパーティーのサイトに送る際にはAPI群経由で直接送るのではなくiframe経由になる話が本当であることを認めた。が、Glazerは、ゆくゆくGoogleか誰か他の人が「Friend Connect」保有データと自データを一つにまとめる方法を実現したところで驚きはしない、とも話している。

基本的に「Friend Connect」がやろうとしているのは、大手ソーシャルネットワークがどんな風に情報を開示してるかに関わりなく、そこからデータを回収し、単一化した方法でサードパーティーのサイトに提示すること。これにはまた、こうしたサードパーティーのサイトとソーシャルデータ大型リポジトリとの間のパススルー(pass-through)としての働きもある。ソーシャルネットワークに参画したい零細サイトも、これがあれば面倒なプログラミングの手間も不要に。それだけでなく、これはGoogleを各種IDシステムすべてを繋ぐ中央交換台のポジションにつけるものとなるだろう。

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(翻訳:satomi)