Amazonは2010年にはKindleによって$750M(7億5千万ドル)の売り上げがあるかもしれない(これはかなりの数のKindleだ!!)

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CitigroupのアナリストMark Mahaney氏によると、Amazonが2007年11月に発売した不細工だが実用的なebookリーダー「The Kindle」はもしかしたら、大ヒット作になるかもしれないそうだ。CitiはAmazonが2010年には、Kindle から$400M-$750M(4億ドル-7億5千万ドル)、又はAmazonの総収益の内1-3%に相当する収益を生み出すと予想している。

実際のところ、Kindleと競合機種を差別化しているキーポイントは、本やその他のコンテンツがワイアレスで配信される点と、Kindleが競合機種との間に大きな差をつけて、最大の本のセレクションを有していることだ(現在のNew York Times Best Sellers112冊の内の98冊を含む 120,000冊以上の本、雑誌、新聞、ブログ)。Mahaney氏はさらに、Kindleが競合機種より多くの記憶容量(メモリー)を搭載していること、(他社には無い)新聞、雑誌、ブログの定期購読の機能を搭載していることを指摘している。さらに詳しい内容は、下記のMahaney氏が作ったKindleと競合機種の比較表を見て欲しい

Mahaney氏は少ないKindleの販売台数情報を指摘しながら、その情報を基に彼の予想を次のように建てている。

現在までのところ、Kindleのマーケットでの売り上げはどうなのか?

私達の知っている限りの情報で、この疑問を解くには限界があります。Amazonが唯一のKindleの販売店であり、同社は初日に「5時間半で売り切れた」という情報以外、販売台数情報を非公開にしているからです。しかしながら我々は、4つの異なるヒントを集めることによって、Kindleの商品としての人気を導き出しました。

第1のヒントとして私達は、Kindleが一貫してAmazonの売り上げランキングのエレクトロニクス部門にランクインされていることに、気が付きました。これは、Appleの「iPod Nano」、ドイツ製GPSナビゲーション、キャノン製のデジタルカメラ「Powershot」などよりも上位にいるのです。

第2のヒント。私達は、Kindleに寄せられている利用者からの大量のカスタマーリビューに気付きました。下記の資料によって、私達はKindleがAmazonのエレクトロニクス部門の売り上げランキングのトップ10商品の中で、最も大量のカスタマーリビューが書かれている商品である事に気が付きました。
5月12日現在-Kindleのリビューは2537件、これに対してランキング2位のAppleの「第3世代iPod Nano 4GB シルバー」は663件 。これは一部不公平な比較かもしれない。iPodはこれまでに多くのバージョンが出ており、且つ多くの店舗で売られているのに対して、Kindleは新商品で、Amazon.comのみで販売されている。例えそうだとして、リビューの件数の量はKindleの商品としての人気を示していると言えるだろう。

第3のヒント。寄せられているレビューの内容/調子が、Kindleに対して比較的好意的なものだということに私達は気が付きました。下記は商品への「五ツ星」、「四ツ星」、「三ツ星」等の評価星数の分布です。
アマゾンのエレクトロニクス部門の売り上げランキングのトップ10商品全ての中で、Kindleが幾つかのTop10商品より、高い評価を得ている事を読み取ることが出来ます。
69%のリビューが「五ツ星」又は「四ツ星」をKindleにつけているのに対して、他のTop10商品は平均は80%です。Kindleは低評価のリビューでは、他のTop10商品よりもリビューの件数が多く、22%が「一ツ星」「二ツ星」になっているのに対して、その他のTop10商品では平均13%となっている。しかしながら「Version 1」の商品が、iPodのような他の人気商品との間で競い合って、69%の「五ツ星」「四ツ星」評価を得ているというのは、比較的前向きなことだろう。

第4のヒント。Kindleに関するカスタマーリビューの中で、最も閲覧件数の多かったリビュー(Steve “eBook Lover” Gibson氏による「何故、そしてどうやってKindleは全てを変えたか」)は少なくとも27,000人が閲覧している。特に5月13日の段階で26,931人の人が、「リビューが参考になったか?」という質問に対して「Yes」「No」ボタンで回答しているのだ。論理的には、仮に投票のステップが物凄く簡単であっても、多くの人々はこのリビューを読んでも、面倒くさがって投票して無いだろう。

私達はこれらの情報が、Kindleの販売数を推定する際に代用できる数値だと、信じている。我々は、Kindleの推定販売数は現在までに10,000台から30,000台の間だと推定している。

Citiはこの間接的な販売台数のデータを基に、iPodの採用曲線を参考にしたモデルを作成した。「2001年の第4四半期に発売されたiPodが、最初の四半期で129,000台を売り上げ一大現象となったことが、現在の約1億台の販売につなっがっている事はよく知られていることです。」

彼等はKindleにもiPodが経験したのと似た採用曲線を当てはめ(但し、曲線の始点での販売台数は、最初の3ヶ月でiPodが129,000台に対して、Kindleは10,000-30,000台と圧倒的に少ない)、3年間の収益モデルに基づいて、予想されるリスク回避のために50-70%の値下げを全てのモデルで行うとしている。「恐らく、もしAmazonがKindleの生産、及び販売戦略を正しく実行したなら、iPodを例にしたKindleの販売予測も極端な拡大解釈とはならないでしょう」とMahaney氏は言っている。

Kindleの収益予想は、半分がKindle自体の売り上げからとなり、残りの半分がKindle購入後の本などの購入となっている。

我々としてはどう受け取るべきであろうか?私も発売当初ハマっていたのだが、手に入れてから数週間の内に覚めてしまったのだ。唯その後、CrunchGearのJohn Biggs氏が私から1月に(どうも半永久的に)借りており、Kindle無しの生活に慣れてしまった。私にとって最も問題だったのは、Kindleの使い方を憶えた頃、意図しないときにページが変わってしまうことだった。私は今でも多くの普通の本を買っている、しかしもしKindleが私の元に返っきたら、私は喜んでebookに戻るだろう

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(翻訳:E.Kato)