TouchWall:壁をマルチタッチインタフェースにするマイクロソフトの安価なプロダクト

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世界各地から115人のCEOがマイクロソフトに集うCEOサミット

ビル・ゲイツ氏は本日(米国時間5/14)、レドモンドで行われるマイクロソフト主催「CEO Summit」にて、新たなマルチタッチ・インタフェースを備えたTouchWallというコンピュータを発表する。

TouchWallというのはタッチスクリーンのハードウェア一式を指し、標準的なVistaの上に構築されたTouchWallを動作させるためのソフトウェアはPlexと呼ばれる。

TouchWallとPlexは、表面的には2007年に発表され、最近になって製品化されAT&Tのセレクトショップに導入されているMicrosoft Surfaceに似ている。

但し昨日行われたデモにて、Microsoft Office LabsのGMであるChris Pratley氏およびDirector of EnvisioningのIan Sands氏は、両者は完全に異なる製品であること主張している。Surfaceは、表面のテーブル上に置かれたものを察知し、それがどこにあってどのような状態にあるかを認識するマルチタッチの視覚システムだ。たとえば携帯電話がテーブル上にある場合、携帯電話から写真を取り出すなどといった各種操作を行うことができる(デモビデオはこちら)。

TouchWallは根本的により単純なメカニズムでできており、はるかに安価に制作することができる。SandsによるとSurfaceの小売価格がだいたい$10,000であるのに対し、TouchWallで利用する”ほとんどのものをマルチタッチ・インタフェースに変換する”ハードウェアは”数百ドル”だとのことだ。

TouchWallは、表面をスキャンする3つの赤外線レーザ照射装置で構成される。何かが赤外線を横切るとカメラがそれを記録し、Plexに記録した情報を戻す。PratleyとSandsによれば、初期プロトタイプは段ボールのスクリーンを使って構築したそうだ。プロジェクタでPlexのインタフェースを段ボールスクリーンに投影し、それでうまく機能したそうだ(段ボールを使ったプロトタイプの写真を入手したいのだが、残念なことにマイクロソフトは、今のところ公表していない)。

昨日私がテストすることのできたTouchWallシステムは、VistaとPlexを動作させているPCと、4×6フィートのプレキシガラスでできたスクリーン、および背景に置かれたプロジェクタ、赤外線カメラ、および3つの赤外線照射装置によって構成されていた。ビデオでわかるように、うまく動作していた:


ビデオで実演してくれているのはSands。デスクトップ上にある種々のメディアを手でスクロールすることができ、ズームイン/ズームアウトを行い、動画を再生し、ドローツールを利用して画面全体をホワイトボードのように使うこともできる。

マイクロソフトは、現時点におけるTouchWallの製品化および販売計画の存在を言下に否定する。しかしTouchWallには大きな可能性がある。Pratelyは将来におけるモニタ/キーボード/マウスをほとんど利用せず、製図机のようなものの上でコンピュータ技術を利用する未来について意気込んで語っていた。そのような環境で利用者は画面を直接に操作し、音声による指示を与え、キーボードやマウスはデータ入力や業務書類の編集などにのみ使用される。

TouchWallが世界初のマルチタッチ製品というわけではもちろんない(iPhoneがある)。Surface以外にも、この分野にはさまざまな初期プロトタイプ製品が登場してきている。しかしマイクロソフトが数百ドルで、すぐにも利用可能な状態に実装したTouchWallは本当に素晴らしいハードウェアだ。

尚、画面サイズはプロジェクタのサイズによってのみ制限される。つまり壁面全体をマルチタッチインタフェースにすることもできる。オフィスにあるホワイトボードを捨てて、平面を全部タッチディスプレイにしてしまったらどうだろう。むしろお金の節約にすらなるかもしれない。

続きに写真を掲載しておいた:

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(翻訳:Maeda, H)







Update: 別のTouchWallビデオも入手した