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Microsoftが自社検索エンジン利用者に現金還元、Googleに対抗

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失敗の解剖―Meetroからの教訓

Microsoftが検索広告の新モデルを明日(米国時間5/21)「Advance08 Conference」(米ワシントン州ベルヴュー)で発表する。- Microsoftで既に一部ライブになっている(以下スクリーンショット参照)。新サービスの要は18種の新バーティカル検索サービス群で、広告主から何か買った利用者にはキャッシュバック(現金還元)してもらえるのだ。

本プログラムには当初からeコマースの有力サイトが多数参加している。プログラムは通称「Live Search Cashback」で、Jellyfishというマイクロソフトが2007年に買収した会社の技術が(少なくとも部分的には)ベースになっている。Jellyfishのサイトには「現在サイトはサービスアップグレードおよび機能強化の作業のためオフラインになっています」というメッセージが出ている。

狙いはもちろん、グーグルから価値の高い検索をおびき寄せることだ。全検索の中でも、バリューの高い検索が占める割合は微々たるものである。普通は検索利用者に物を売る最前線にいるのは広告主だからだ(例えば書籍検索にしろ住宅ローンの検索にしろ)。

グーグルのペイ・パー・クリック(クリック課金広告)モデルは検索主が結局決済完了までいかずに終わる危険性も高い。そこで、マイクロソフトでは「物が売れた場合のみお支払いいただきます」と約束することで広告主をおびき寄せたいと考えている。さらに広告主から回収した手数料を歩合で検索利用者に還元することで、検索利用者もLive.com検索エンジン経由で探したものに関しては面倒な支払いの最後1マイルもなんとか気力を振り絞って走り切れるだろうし、そうすればマイクロソフトにより多くの広告収入を生み、同時に仇敵グーグルに打撃を与えられるんではないかと、期待をかけている。

この新サービスは明朝マイクロソフトのプラットフォーム&サービス部門プレジデントKevin Johnsonが発表を行う。うちも会場からライブブログする予定だ。

18種のバーティカルのうち「旅」関連は先月マイクロソフトが買収したFarecastという会社が運営にあたる。

ヤフー的に見てどうなのか

これはマイクロソフトが最近ヤフーと再び交わした結納、ヤフー検索ビジネスの新たな買収提案にもすんなりフィットする。マイクロソフトは、きっと広告主たちの間でたちまち大評判になるサービスだと、これに意気込みをかけている。リスクを取り除く(CPCからCPAに移行する)ことでそれは半ば達成できるだろうけど、マイクロソフトにはもうひとつ必要なものがあり、広告主に十分なインベントリを提供できないと相手にされない。-そこはヤフー検索のトラフィックが代わりにやってくれる、というわけ。

でも、ヤフーと手を組んだところで広告主にとって今の検索広告業界は文字通りグーグルの独占である。そう彼らが見ている以上、広告主からの反応は今ひとつ熱気にかけるものになるかもしれない。 広告主に競って群がる強豪プレーヤーは多ければ多いほど広告主にとっては利になるので、グーグルに対抗するものなら何でも広告主は時間をとって目をかける価値はあるだろう。

明日朝の詳報をお楽しみに。

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(翻訳:satomi)