MySpaceがGoogle Gearsでメッセージ処理、Facebookにお手本示す

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Google I/Oカンファレンス(サンフランシスコ)が本日(米国時間5/28)開幕。スタートの花を飾るのは、MySpaceがGoogle Gearsをメッセージシステムに統合化したという実に嬉しい発表である。これで全メッセージのバックアップを利用者のローカルのマシンに置き、すごくスピーディーに検索やソートが可能になる。

Gearsをサードパーティーの会社が導入した事例としては最大。MySpaceで検索・ソートの機能が揃うのは、これが初めてだ。

Google Gears(実は今週から同社ではGoogle抜きで“Gears”と呼んでいる)と言えば、サードパーティーの開発者もオフラインでアクセスできる環境を実現するオープンソース事業として知られる。ZimbraやZohoのアプリはその方向でGoogle Gearsを導入した。グーグル自社事業のGoogle Readerもそうだ。

が、今回の場合、MySpaceはオフラインのアクセスにはさほど関心がなく(その機能はまだオンにしていない)、代わりに活用したがったのが、検索・ソートなど基礎的なオーガナイジング技術が何も使えなかった自社メッセージサービスを使える機能に変える部分で、そこんとこの改善にGearsのフレームワークを活用した。

Google Gearsの基礎機能は3つあり、これは開発者もJavascriptで入手できる。機能の内訳はローカルデータベース( SQLite)、画像・ウェブページなんかのオブジェクトをキャッシュするローカルサーバー、更新・アクションがバックグラウンドで非同期的に起きるようにするスレッドのプール。MySpaceはこのGoogle Gearsの強みであるローカルのキャッシュとバックグラウンドの処理を使うことで、従来リソースが集中的にかかっていたサイト上の処理数を改善した。

Ajaxオンリーでサーバーサイドの処理に依存していた主要領域は、MySpaceの場合、メッセージ受信箱とフレンドリストの2つ。これまでアクション的には、ユーザーはクリックしたら、リクエストが着信され処理されサーバーから返ってくるのを待たなければならなかった。メッセージリストや友だちリストが巨大だと、こんな当たり前のタスクもいらいらするほど遅かった。

Gearsを使うことで、MySpaceはデスクトップ処理とローカルにインストールしたデータベースの利点を活かして、こうしたアクションもデスクトップアプリのようにサクサク処理できるところまで、スピードを上げた。さらに、こうした処理はオフサーバーに移ったので、MySpace的にはコスト節約のメリットも。

私も自分のMySpaceページで新機能を数日前からテストしてるんだが、無数にあるメッセージのページを上から下までスクロールしなくても日付、送信主、ステータス(既読/未読)、件名でメールをソートできるんだよね。さらに重要なのがメッセージ本文の全文検索が可能なことで、検索結果はページを更新しなくても、すぐ出てくる(Outlookみたいな感じ)。

MySpaceでは1日1億7000万件ものメッセージが送信されている、と同社は言う。ユーザー全員に今すぐ新機能が行き渡るわけではないが、受信箱にメッセージ最低5000件以上ある人なら誰でもGearsをインストールして新システムを使う新オプションが提示されるほか、Gearsを既にインストール済みのMySpace利用者も新システムを選んで使うことができる。

もしもし? Facebookさん?

昨年暮れからMySpaceと同じ問題に悩まされているFacebookのメッセージシステムについては、私も文句を言ってきた。FacebookがGearsを導入できない理由などないわけで、それで彼らのメッセージングの問題は大方片が付く。でも、片やFacebook、もう片方にはMySpace/Google。その間で壮大なソーシャルネットワーキング戦争が繰り広げられている中(それもこれも全部、取るに足らない栄光のために)、最初グーグルが推進したオープン標準をFacebookが受け入れ始めるまでにはもう暫く時間がかかるかもしれない。おそらく何日もしないうちにFacebook Gearsとか、なんか似たようなもんが出てくるんじゃないだろうか。

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(翻訳:satomi)