Facebook:アプリケーションはインストールするためにあらず

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プラットフォーム(と、あえていわせてもらえばオペレーティングシステム)の必需品が近日中に終了する、ということを発表するのにFacebookは明らかに奇妙なタイミングを選んだ。その必需品とは、インストール画面だ。

先週金曜日の午後遅く、Pete Bratachは「Streamlining Application Authorization(アプリケーション承認の効率化)」という記事を書いた。当時その記事はマスコミで、そしてFacebook中心のブログにおいてさえもほとんど注目されなかった。そして、マスコミやブログで Bratachの記事がついに取り上げられたとき、Facebookはユーザー測定に関するそれほど重要でない問題に集中することを選んだ。

Facebookは私たちに一杯食わせようとしようとしていたのだろうか? 基本的なプラットフォーム変更の可能性が数多くの開発者を動揺させるのだから、それは驚くようなことではない。同社が発表した内容には非常に基本的な変更が含まれていた。

7月15日(米国時間)以降(たぶんFacebookの新しいサイトのデザインの初公開と同時に)、初めてアプリケーションにアクセスするときにインストール画面(画像は下に)をユーザーが見ることはなくなる。それどころか、アプリケーションが自分のユーザー情報にアクセスすることを承認するかどうかを尋ねるだけの新しい「ログイン」画面を目にするのだ。これは、Facebookに何の痕跡も残さずに、アプリケーションが動作のために一時的にユーザーのデータにアクセスすることを単に許可するものだ。

新しい画面は、ユーザーがアプリケーションの導入を怖いと感じることが少なくなるようにデザインされている。アプリケーションのインストール(とそのあとのアンインストール)、またそれに関連するプロフィールボックス、左側のナビゲーションボタン、プロフィールリンク、メールリストのことはもう心配しなくても良い。やってみるだけで良いのだ。

とはいえ、その変更でウイルス増殖パターンが遅くもなる。より新しくより小さなアプリケーションでは特にそうだ。なくなってしまうものは、初回アクセス時にプロフィールボックス(これでアプリがすごく目立つようになる)をユーザーのページに付ける機能だ。(同様に特別なアプリのタブに)ボックスを追加するには、ユーザーは特別なキャンバスページボタンをクリックすることをあとで決めなければならない。

同じことがメールの通知と1行以上のニュースフィードアイテムにもいえる。ユーザーは、あとから補足としてキャンバスページでこれらを選択しなければならないのだ。新デザインでは、左側のアプリのリンク(その列は現在のフォームでは消えていっている)に加えて、プロフィール写真下のアプリのリンクがなくなっている。全体として見ると、これらの変更は、変更後にアプリケーションが現在インストールのとき瞬時に得られるのと同じ可視性とユーザーアクセスを得ようと苦戦するだろうということを意味する。

インストールをなくしてしまおうというのは、悪事を働く特定のアプリケーションを取り締まるのではなく、プラットフォームの全面的な変更を行うことでスパムアプリを締め出そうという決定の流れの中の最新の動きだ。去年8月、開発者に不正なプロフィールボックスやメッセージを作らせないようにFacebookが動いたときにTechCrunchでは初めてこのトレンドをカバーし、そのあとFacebookは全てのアプリケーションの評価方法を全て変更した

その後、Facebookは誤解を招くような通知ミニフィードの話題を追放し、複数のアプリケーションにまたがる通知を制限した他、フィードの話題に規制を加えた。さらに重要なのは、回答率に基づいてアプリが新規ユーザーに送ることが可能な多くの通知リクエストEメールをFacebookが制限し始めたということだ。そして今年、同社は技術的な制限に加えてルールに基づいた制限を行う公式なプラットフォームポリシーもリリースした

スパムを減らすことを目的としたプラットフォームの変更は、ユーザーにとっては素晴らしいことだが、(たとえスパムではないアプリの開発者であっても)開発者にとってはそれほどでもない。結局のところ、定義されているプラットフォームとはちゃんとしたものでなければならならず、改革すれば壊れ始めてしまう。その上、Facebookがそのプラットフォームを発展させるために選んだ方法は、罪のない開発者の歩みを止めてしまうだろう。8月にMichaelが書いていたように、Facebookは有意義なやり方で有害な開発者を罰することを避ける傾向がある。このポリシーはさらなる悪行へと導く。なぜなら、開発者たちはFacebookが自分たちに責任を取らせることがないと知っているからだ。Facebookは単にプラットフォーム全体を変更するだけなのだから。

今後行われるこれらの変更はその流れを汲むものでしかない。7月中旬にインストール画面がなくなったとき、既存のアプリケーションからユーザーへのアクセスが新ルールの適用を除外されているのが見られるだろう。プロフィールボックスは新しいタブに移動され、メールリストのメンバーはそのまま。さらに、まだ以前のように新しいシードアイテムを作ることができる。だから、スパム方式で成功した人気のアプリは、まだ足場を築いていないこれから世に出ようとしているアプリほどは苦しまないだろう。

よって、次のような疑問が出てくる。Facebookは全ての悪行を防止するという目標を掲げ、意味のある抑止策ではなく、技術的な方法でプラットフォームを完全にし続けていくのだろうか? あるいは、開発者側の自分勝手すぎる行動はある程度は止められず、信頼でき効果的な処罰システムを実装することが重要だと負けを認めるのだろうか?

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(翻訳:Megumi H.)