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AOL Radioの再出発。CBSと組んで、地元広告に注力。

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ウェブの世界でも、ラジオというのはローカルなものだ。ラジオ局がたくさんあっても、聴取者はお気に入りのカレッジ、あるいはホームタウンのラジオ局を選択する。本日(米国時間6/10)再立ち上げとなったAOL Radio(ベータ版)は、そういった傾向にいろいろな角度から取り組んでいる。まず、AOL Radio内の150局について、音楽を提供してもらうパートナーをXM SatelliteからCBS Radioに変更した(AOLは独自局をさらに200運営している)。CBSはラジオで流す無料の楽曲のうち多くを提供するのに加え、広告販売も引き継ぐ。CBSのセールスチームは既にローカルラジオの広告を販売しているが、これからはAOL Radioの広告も販売していくことになる。楽曲のロイヤリティが急騰する中、CBSがパートナーシップの獲得に成功したのはローカル広告の販売に強みを持つことが大きな理由だ。AOL RadioのゼネラルマネジャーであるLisa Namerowが話してくれた。

ロイヤリティはすごく上がってる。ビジネスのあり方を再考しなければならなかった。ラジオビジネスをより良い収益源とするためにはパートナーが必要だった。広告市場は年間100%の成長をしているけれど、ロイヤリティの高騰に対応するためにはローカルマーケットと広告に注力してより効率的なビジネスを展開する必要があった。CBSは140のセールスチームで、ローカルマーケットにしっかりした地盤を持っている。

広告から収益を上げようとする音楽サービス事業者は刮目すべきだろう。月間300万ものユニークリスナー(Namerowによる)が存在するAOLですら困難な時期を迎えているのなら、広告収益モデルを考えているもっと小さなスタートアップなどはどうやって生き残っていけば良いのだろうか。アフィリエイトの仕組みも解決策とはならないようだ。AOL Radioは楽曲のすべてにiTunesやAmazonへのリンクを張っているが、Namerowによれば「商用リンクからの収益は全く大したものではない」とのこと。

では新たなAOL Radioはウェブの世界で他の無料音楽サービスとどのようにして対峙していくのだろう。ラジオ局として基本的な機能は満たしているけれど、メールやAIMなどで局を共有するくらいで、それ以上のソーシャルネットワーク的な機能を持っているわけではない。旧AOL Radioはインターネットエクスプローラ(IE)以外のブラウザではまともに動作しなかった。その面で最大の進化を遂げたと言って良いだろう。新しいAOL Radioでは、Flashプレイヤーが別ウィンドウで開くようになっている。これはIE、Firefox、およびSafariで動作する。尚、AOL Radioには数多くの音楽ジャンルおよびサブジャンルが用意されている。たとえばRock Anthems、’80 Alternative、Salsa、Rockabill、All Stevie Wonder、スポーツ、それにオペラといった具合だ。ラジオ局を都市で探すこともできる(ここにも今回のキーワードである「ローカル」が関係する)。プレイヤーではプリセットした局のうち10局のみがハイライト表示されるが、プリセット自体は制限なしに行い、セットした局間を自由に行き来できる。

AOL Musicと密接に連携しているのも良い。アルバムカバーの上にマウスをもっていくと、アルバム、アーティスト、楽曲情報へのリンクが表示される。またこれまで聴いたすべての楽曲を保持しておいてくれるので、時間のあるときにチェックすることもできる。一時停止やスキップの機能も備えている。1時間に6曲までスキップすることができる。現在のところ、1時間にだいたい4本のビデオ広告が表示される。個人的には数があまり多くならなければ広告は気にならない。ただひとつ注文がある。まだ1曲も聴き終わっていない最初のうちに広告を表示するのは勘弁してもらいたい。

あと2つ、感じたことを書いておく。1) これまでの視聴歴に基づいた個人毎のレコメンドが欲しい。2) CBSのLast.fmと統合して、音楽の幅を広げて、ソーシャルレコメンドの機能を実装して欲しい。

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(翻訳:Maeda, H)