GlassdoorでGoogle、Microsoft、Yahooその他の社員が本当のところどれだけ稼いでいるのか調べよう

次の記事

Funambol、オープンソースのiPhoneアプリでMobileMeに対抗へ

glassdoor-logo.png

Glassdoorのコンセプトは単純だ。「キミが自分のサラリーを教えてくれたらボクも教えてあげる」というもの。このステルス・スタートアップは3月にBenchmark Capitaから$3M(300万ドル)を調達していたが、先ほど一般にローンチした。このサイトは大企業の社員を対象に、属している企業のレビュー、自身の本当のサラリーなどの情報を集めている。もちろん情報提供者は匿名だが、閲覧は登録メンバーの誰もが可能。(同社のビジネスモデルには、求職者向けの広告、有料プレミアム・サービス、詳細な給与情報の人的資源の専門会社向けに販売することなどが含まれている)。

企業のあらゆる役職についてサラリーを含む詳細な情報をできるだけ集めることにより、求職者には自分に提示された条件を判断する手がかりが与えられる。また、社員については待遇を同業他社の自分と同等の職の社員と比較することができる。CEOのRobert Hohmanは「毎年の給与改定シーズンには、社員は自分の市場価値を知っておく必要がある。そうでなければ主体性のない生き方しかできないだろう」と語っている。

それでは実際にGoogleのソフトウェア技術者はどれほど稼いでいるのか? 10人が回答しているが、その平均は$97,840だ。最低が$80,000、最高は$150,000で、これに年間$20,000から$45,000のキャッシュのボーナスが出る。サラリーとボーナスを合計すると、Glassdoorに情報を寄せたGoogleのエンジニアの年間手取り所得の平均は$112,573となる。(これにストック・オプションが加わるわけだ)。YahooとMicrosoftのエンジニアもほぼ同額のサラリーを受けているが、ボーナスは少ない。年間手取りは Yahooが$105,642、Microsoftが$105,375だ。Appleのソフトウェア・エンジニアはこれよりずっと低く、$89,000にとどまった。これで世界でもっとも愛される製品のいくつかを作っているわけだ。


glass-door-softwar-eengineer-salaries.png

このサイトでは、ショーケースとして、代表的な4社(Google、Yahoo、Microsoft、Cisco)についての詳細情報は誰でも見ることができるようにしている。しかし、そこから先は、一種の「ギブ・アンド・テイク」方式に」なる。他社の社員のレビューを見るためには自分でレビューを投稿しなくてはいけない。サラリー情報についても同様だ。(詳しい手法は秘密だが、Glassdoorではインチキな投稿を防ぐための手段をいろいろと採っている)。またそれぞれの会社のCEOに対する格付けも行われている。YahooのJerry YangとMicrosoftのSteve Ballmerへのそれぞれの会社の社員による支持を時系列で掲載した。(現在のところ、Yangへの支持は59%、Ballmerは69%だ)。

glassdoor-yang-vs-ballmer.png

これに対してGoogleのCEO、Eric Schmidtへの支持はなんと89%もある。社員の会社に対する全体としての満足度では、Googleが5点満点の4.2、Microsoftもまったく同じ点数を得ているのに対して、Yahooは予測どおりかもしれないが、3.8と低いものになっている。回答数は、Microsoftの場合が124、Yahooが50、Googleが37となっている。これらはすべてGlassdoorのプライベート・ベータテスト期間中に得られた回答だ。どの会社の情報にせよ、一般公開以降さらに多くの正直な回答がよせられていけば、結果の精度は改善されることになるだろう。

満足度の点数やサラリー情報に加えて興味深いのは、会社に対する詳細なレビューだ。Googleでさえ、いいことずくめでないことがわかる。「無料の食事さえ、魅力を失いつつある」とGlassdoorのHohman。Googleについてのあるレビューは「カルチャーはすばらしいが管理職はなってない」と題されている。もうひとつ「初めは楽しいが、長くいると不満が溜まってくる」と言っている。いちばん否定的なレビューは「Google―エリート主義の遊園地」と題されている。その一部を抜粋すると―

もし自分の独立性と時間を大切にしたいのだったらGoogleは止めた方がいい。(ただし私はエンジニアではないことに注意)。Googleは「Google的カルチャー」を猛烈に押しつけてくる会社だ。Googleのカルチャーは〔70年代のTVコメディー〕「ゆかいなブレイディー家」の共産主義ロシア版みたいなところがある。社員はGoogle的態度を強く求められる…いつも作り笑いを浮かべ、経営陣の絶対的無謬性を疑ってはならない。強制的グループ活動が性に合っていればGoogleはすばらしいところだ。強制的といっても(表向きは)強制ではない。しかし参加しなければ「非Google的」と烙印を押される。ひとたび「非Google的」と見なされたら、悪い影響を周りに与える「腐ったリンゴ」扱いされることを覚悟しなければならない。

上層経営幹部への忠告
〔触るものをすべて黄金に変えたという〕ミダス王みたいに振る舞うのは止めてもらいたい。なるほどAdWordsで大金持ちになったことは事実でも、その後は何もかもテクノロジー的黄金に変えられたわけではない。イノベーションをモットーにする会社のくせに、AdWords以後Googleは何一つ革命的なイノベーションを起こしていない。…Googleの企業買収をイノベーションというなら話は別だが。(GoogleがYouTubeを買収したからといってYouTubeの起こしたイノベーションをGoogleの実績にするわけにはいかない)。

一部にはこういう苦々しい評価も存在するわけだが、それなりに真実をついている(これが実際にGoogle社員の投稿だとして。ただし本当のところを知る方法はない)。ほとんどのGoogle評価は好意的なものだ。全部読んでいくとGoogleという会社の一断面が詳細に分ってたいへん面白い。Googleのトイレの便座に電気暖房がついているのがありがたいなんて話は誰も知らなかっただろう。またNetflixは休暇について「尋ねないし話さない(理由のいかん
問わず好きなときに取れる)」という方針を採っているのだそうだ。

もしGlassdoorがサラリーと会社の内情について情報を提供する人々を多数集めることができれば、インターネットによるオープン性はまたひとつ新たな方面で成果を上げることになるかもしれない。

glassdoor-homepage-small.png

glassdoor-goog-salaries-small.png

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)