New York Timesのジェリー・ヤン批判記事にヤフー震撼―次のCEOは誰だ?

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Microsoftの最後の提案と今回のYahoo/Googleの契約を検討する

すでにブログやローカル紙はJerry Yangを批判 してきた。しかし天下のNew York Timesがこれに加わったとなると、その影響は計り知れない。NY Timesのような伝統的ジャーナリズムの牙城で、このような個人の公開リンチともいうべき激しい批判が行われるのはまとこに珍しく、また異例である。

昨日(米国時間6/14)、Joe Noceraの「おお、ジェリー、Yahooはきみの赤ん坊ではない」と題された記事はJerry Yangに対する強烈な弾劾だった。記事はNoceraからYangに対する公開メモの形式で書かれている。テーマは「Yahooの株主の虐待」。Yangがいかに数多くの面でYahooの株主と従業員の利益を裏切ってきたかが詳細に述べられている。

最近明かされたGoogleとの検索における提携について、記事にはこう書かれている。「きみはインターネットでもっとも支配的な企業〔Google〕の傀儡となる道を選んだ。いったいどうやったら、これがYahooに輝かしい未来を開くなどと言えるのだろう?

Noceraはまた、株主にとって最上の利益であったにもかかわらず、Microsoftの買収の申し入れを故意に握りつぶしたとしてYangを断罪している。さらにYangは重要な幹部社員が会社を去る原因を作り、冷静にビジネスを進める代わりに感情にかられて行動したとしている。

記事は次のように結論している。「ジェリー、きみが今のような億万長者になったのは、世界中の人々がきみの会社の株を買ってくれたからだ。人々はこの投資を守るためにきみが正しい行動を取るものと信じたのだ…Yahooの独立を維持したいとかMicrosoftには我慢がならないとかいう感情が、他人の金を預かる善良なる管理者としての義務を妨げるようなことがあってはならないのだ。Microsoftによる買収こそ、長年にわたる株価の下落に苦しめられてきた株主にとって最後の、かつ最良のチャンスだった。今やそのチャンスは去った。…私はYahooのCEOとしてのきみの命数は尽きたと思う。誰か他の人間―誰の利益のために自分が働くべきなのか理解している人間がとって代わることが関係する全員にとって利益になると思う。そう思わないかね?

Yahooに近い複数の情報源によると、この記事は〔ラクダの背骨を折るという〕最後の藁の一筋、と感じられているという。「いくら取締役会がYangを支持しようと、ここまで悪評が高まってしまえばどうしようもない。トップ交代による新規まき直し以外に打開の道はないだろう」ということだ。

われわれの情報源は「Yangは退任する。来週か、来月かは分らないが、必ずそうなる」と語った。

ではYahooの次のCEOは誰になりそうか?

しかしYahooのこうした現状を考えたとき、いったい誰がCEOになりたがるだろう? 候補者は内部の人間の以外にないだろう? 社外の人間は誰もこんな火中の栗を拾いたがるまい。いや、そうとばかりは言えないかもしれない。

Sue Decker社長はYangに近すぎる上に、Yahooの現業に関する経験を欠いている。他のYahoo幹部もおそらくは候補者とはなるまい。

しかし、CEOの職を受諾する可能性があり、かつYahooに活気を蘇らせる手腕があるかもしれない候補者として2人の元Yahoo幹部の名前が取りざたされている。Yahooの元社長、Jeff Malletと元COO、Dan Rosensweigだ。

Jeff Mallett

Jeff Mallettは1995年に当時まだ非公開企業だったYahooに13番目の社員として入社した。Malletは7年間Yahooの社長兼COOを務めた。初期のYahooについて、Yangは自分とMalletと元CEOのTim Koogleの3人を「スリー・アミーゴ」と呼んでいた。

MalletはYahooを去った後いろいろな事業に関係している。彼はサンフランシスコ・ジャイアンツの共同オーナーの1人で、エンジェル投資家でもあり、最近では、2008年2月にImeem買収されたSNOCAPの会長を務めていた。

Yahooのベテラン社員はMallettの頃をYahooの黄金時代として回想している。Malletの在職中、Yahooは一時、株式時価総額$100B(1千億ドル)にまでなったことがある。

Dan Rosensweig

Dan Rosensweigも、Yahooの元幹部だ。彼は2006年12月に会社を去るまでCOOを務めていた。当時、Rosensweigの辞職は、主としてSue Deckerとの権力闘争に敗れたためだと噂された。

Rosensweigは $6B(60億ドル)の非公開証券会社Quadrangle Groupのオペレーティング・プリンシパルを務めている。私の推測では、2006年に正しかったのは自分だということが証明できるチャンスだけに、もしCEOの職を提示されれば彼は大いに関心を惹かれるだろうと思う。

Terry Semelが2001年に就任する前のCEOだったTim Koogleも候補者の1人かもしれない。しかし彼はずっと前に
この業界から引退して、妻とメキシコで(文字通り)超高級リゾートを分譲している。彼は昔、YangとMalletと並んでYahooの「スリー・アミーゴ」の1人だったことは事実だが、Yahooを救うために返り咲くことはたぶんないだろう。

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(翻訳:Namekawa, U)